健康への鍵はエネルギーの通貨ATP(アデノシン三リン酸)

健康的な生活

ATP(アデノシン三リン酸)とは

食事から得た糖や脂肪などのエネルギーは消化吸収されて全身の細胞に運ばれ、最終的にATP(アデノシン三リン酸)になります。

取り込んだ食物がATPに変わることではじめて、身体は食物のエネルギーを様々な活動に使えるようになるのです。

あらゆる生物はこのATPを利用していて、エネルギー代謝の中心的役割を果たしています。

エネルギーの通貨

ATPはどのような仕事にも共通に使えるため、「エネルギーの通貨」とも呼ばれています。

化学的なエネルギーを直接、動力に転換することが出来るという意味です。

例えば火力発電は石油や液化天然ガス(LNG)を燃やして熱エネルギーを取り出し、その熱エネルギーを使って水を沸かし、それによって生じる高温・高熱の蒸気で機械を動かしています。

熱エネルギーをはさんでから動力に転換するこの方法は、非常にエネルギー効率の悪い方法といえます。エネルギーを転換する度にいちいちロス、つまりエネルギーの無駄が生じるからです。

私達の身体はこんな無駄な事をしません。体内でエネルギーが必要な状況が発生するとATPはリン酸を1つ切り離すことでエネルギーを放出します。

このエネルギーは神経刺激のための電気的なエネルギーとしても、機械的なエネルギーとして筋肉を動かすためにも、消化吸収など科学的なエネルギーとしても使えます。

ATPは無駄の少ない、とても便利なエネルギーシステムなのです。

ATP

エネルギーの優先順位

体内のエネルギーの使い方には厳しい優先順位があります。もちろん、たった今置かれている状況や健康状態によって柔軟に変化しますが、ごく普通の状況であればエネルギーは優先的に免疫系へと配分されます。

人間は普通に生活している時でも、ほぼ四六時中「ウィルスや細菌などの微生物から攻撃を受けている」と思って間違いありません。もちろん、あなたが眠っている時にも!

私達の知らないところでこれほど激しい攻撃を受けているわけですが、免疫系がそれらの攻撃を排除してくれています。おかげでたまに風邪をひくくらいの事で済んでいます。

但し、免疫系がうまく機能するためには多くのエネルギーを必要とします。これがまず第一に免疫系にエネルギーが配分される理由です。

ところが、例えば腐った食べ物を口にしてしまい食中毒から生命に危険が及ぶような緊急事態が発生した場合は状況が一変します。

身体は消化器系の緊急事態に対応するために重点的にエネルギーを提供し、毒素の排出に全力を尽くします。嘔吐や下痢の後は立ち上がるのも困難なほどエネルギーを使い果たしてしまいます。

または、入試試験や大事なプレゼンなどの人生を左右するような状況においてもエネルギー配分の優先度は大きく変わります。

脳の優先順位が最も高くなり、血流も脳において活発に、筋肉において低くなるのです。

すると、免疫システムが使えるエネルギーが激減してそれらの一大事が終わった直後に風邪をひいたり、体調を壊したりしやすいのです。

冬場に免疫系の働きが鈍くなる原因は

ここにATPの需給バランスの重要性があります。

身体のどこかでATPが不足するとそれが体調の悪化を招いてしまいやすいのです。

特に気温が下がる冬場、体温を維持するだけでも多くのエネルギーが必要になります。

気温5℃の日に浴槽一杯の水を38℃のお湯に温めることを想像してみてください。随分多くのエネルギーを消費することが分かるでしょう。

そして人間の身体の約七割が水分なのです。

これが冬場に免疫系の働きが鈍くなる原因です。熱を産生するために多くのエネルギーを費やすため、免疫系に回せるエネルギーが少なくなってしまうのです。

バランス

体内のATPを増やす

免疫系を優先するのか、消化器系に使うのか、脳の働きに多くを割くのか、時々の外界の状況に応じてエネルギーの配分を柔軟に変化させられるのは、人間が持つ優れた能力の1つといえます。

ATPの不足が身体に深刻な影響を与えることは、何となく想像していただけるでしょう。

ATPの需給バランスがが崩れた時、生体内のどこかでATPが不足した時、私達の体に病いの影が忍び寄ります。必要最小限のATPが確保できなくなれば生命に危険が及ぶ可能性もあります。

どうすれば体内のATPを増やし、健康を維持することが出来るのでしょう。

呼吸の重要性

キーワードは”呼吸”です。

細かく分解された食物の栄養成分は酸化作用によってATPになるからです。つまり体内に酸素が豊富にあることがATPを増やすための条件です。

体力があり、エネルギッシュに活動している人の血液は酸素を多く含んでいます。そして血液中の酸素量を決定するのは呼吸です。

しっかりと深い呼吸をすると、それだけATPが大量につくられる事に繋がります。

呼吸のパターンとは、それほど私達の健康状態を大きく左右するものなのです。

呼吸のパターンをコントロールするのは感情

呼吸のパターンをコントロール、若しくは大きく影響を与えている要因は”感情”です。

ごく短い時間であれば意識的に呼吸をコントロールすることも可能でしょうが、通常は10分もすれば元の状態に戻ってしまいます。

呼吸は自分の意思によらない不随意機能なのです。

呼吸中枢は脳の最下部に位置する延髄にあって、ここが感情の動きを察知して呼吸を調節しています。

緊張や恐怖などのネガティブな感情を常に感じながら生活していると自然と呼吸は浅くなり血液中の酸素濃度も減少します。逆に幸せの感情が優位になると呼吸は深く、ゆったりしたものになり、肺に入る空気も多くなり体内にたくさんの酸素が取り込まれるのです。

このような呼吸の変化は誰にでも、そして継続的に起きています。心の状態は必ず呼吸のパターンに反映されるものなのです。

ポジティブな感情を持つことは呼吸量を増やすためにも、生活の質を上げるためにも非常に効果的なのです。

思考回路は反射です。ということは、日々あきらめずにポジティブシンキングを日課にすれば、いつの間にか意識しないでもポジティブな思考法が身に付いている筈です。

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