WHOが警告 抗生物質耐性菌の恐怖

免疫システム

私たちの身体(体表にも体内にも!)には多くの細菌や微生物が住んでいます。喉の粘膜を綿棒でぬぐうと数百種類の微生物が検出されますし、その中には重大な感染症を引き起こす可能性がある細菌も混じっている筈です。

大事に至らないのは免疫システムが正常に機能してこれらの微生物の勝手な振る舞いを許さないためです。

免疫系は例えば消化器系、循環器系、神経系のように独立してあるわけではありません。もちろん、免疫系の主役を演じる免疫臓器はあります。

リンパ球を作り、蓄える扁桃腺などのリンパ節。Tリンパ球を作る胸腺。脾臓も免疫臓器ですね。しかし身体の「変事」は何時、どこで起こるかわからないため身体の大半の臓器、脳や皮膚、ホルモン器官、血液など全身に免疫システムが存在します。

いってみれば”あなた自身が免疫システム”なのです。

ウィルスに抗生物質は有効?

不摂生や体内の毒素による組織の汚染などが原因で、生来の免疫機能がうまく働かず敵を十分に抑制できない場合、抗生物質に頼ることになります。

抗生物質の投与に関してほとんどの医師が不適切な処方を繰り返しています。

医療専門誌が何年もこの問題を示唆し、インフルエンザなどのウィルス性の感染症に抗生物質を使用しても無駄であるばかりか、不適切な症状がある事を明確に指摘しているにも関わらずにです。

抗生物質の投与量が少なすぎると一部の細菌が生き残り、抗生剤に対して耐性を獲得するかも知れません。

投与を途中で中断した場合も同様です。細菌が耐性を強めた後、繁殖するという最悪の事態を招いてしまいます。

投与期間が長すぎると、抗生物質の攻撃中に耐性を持つ細菌が出現するリスクと共に、体内環境に対するダメージは決して無視できないほど高まるでしょう。

この事は、どれほど注意深く使ったとしても、根本的な原因に対処しなければ、抗生物質の投与は長期的にみて失敗に終わる可能性が高い事を示唆しています。

耐性菌の問題はとても厄介なのです。

WHO(世界保健機構)の発表によると、近年、最も強力な抗生物質さえ効かない耐性菌が増えつつあり、年齢や国に関係なくあらゆる人が感染する危険があります。

抗生物質

抗生物質

抗生物質は、医学界がもたらした20世紀最大の「特効薬」です。細菌による感染症に絶大な効力を発揮してきました。

以前であれば治すのが困難な髄膜炎、肺炎などで命を落とす人は激減しましたし、今までなす術もなかった細菌が引き起こす感染症に著しい効果を発揮しました。

人々は、もう感染症に怯えなくてもいい、人類は感染症を征服したと思いましたし、医師たちも医学の勝利を確信したでしょう。

その結果、多くの医師たちはあまりにも安易に抗生物質を処方してきました。抗生物質は細菌に対する薬であり、ウィルスに対しての効力はありません。

にもかかわらず、多くの医療機関でインフルエンザや風邪に対しても処方されます。

まるで、医師たちは診察にきた患者を手ぶらで帰すことに罪悪感を感じているように見えます。

耐性菌の出現

1929年にペニシリンが発見され、数年後に抗生物質が実用化された当初から耐性菌は出現していました。

細菌は驚くべき速さで薬剤耐性を獲得します。

耐性を獲得する過程には、分かっているだけで二つ。

一つは細菌が増殖する過程の突然変異で耐性を得るもの。突然変異は生物の世界では比較的よく見られる現象であり、長い目で見ると進化の原動力にもなっています。

そしてもう一つは耐性のない細菌が耐性のある細菌からその遺伝子を獲得すること。

細菌につくウィルスがそれを媒介します。
製薬会社もけっして手をこまねいていたわけではありません。

耐性菌にも効果がある抗生物質の開発は盛んに行われました。しかし、不幸にして耐性菌はそれを上回る急速な勢いで抵抗メカニズムを生み出しているのです。
この事態は何を意味するのでしょうか?これは、「以前なら患者は抗生物質を使って治療できたはずの感染症で命を落とす危険が増える」ということに他なりません。

新薬か免疫力強化か

WHOや一部の感染症専門医は抗生物質に頼れなくなったときの対策を考え始めています。
もしかしたら、私たちはペニシリン以前のあの方法、つまり、厳格な隔離や消毒、或いは排膿法などの時代に逆戻りすることになってしまうかも知れないのです。

そして状況は静かに、ほとんどの人たちが気付かぬ内に進行します。

これは、「今、そこにある危機」なのです。

私たちには二つの選択肢があります。

最低でも10年、150億円かけて、開発成功率8000分の1といわれる新薬に期待するか、漢方やハーブなどが持つ天然の強壮作用(これは細菌と戦うのではなく、身体の防衛機能を高める)を利用して自己免疫力を高めるという方法を追求するのか。

どちらにしても、それなりのリスクがつきものですが・・。

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