押さえておきたい認知症の基礎知識 初期症状から最新治療まで

認知症は、原因になる病気によって70種類ほどに細かく分けることが出来ます。

大きく分類すると、脳出血などの脳血管障害を起こした後、その後遺症として発症する脳血管性認知症」と脳の神経細胞が機能不全になる事で起こる、「変性性認知症」とに分類されます。

更に変性性認知症は一番多いアルツハイマー型認知症レビー小体型認知症前頭側頭型認知症に分けられます。

以下で、認知症に早期に対応していくための基礎的な知識や最新の情報をご紹介していきます。

認知症とは

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◎変性性認知症の種類

(アルツハイマー病・DAT)

アルツハイマー病は最も多い認知症のひとつです。国内の認知症患者は推計462万人(65歳以上)そのうち7割がアルツハイマー型認知症です。

アルツハイマーには2種類の型があり、ひとつは遺伝的要素によるものと、もうひとつは加齢によって発症するものです。具体的に見ていきましょう。

家族性アルツハイマー病

遺伝子の変異で起こる認知症です。アルツハイマー病の10%を占めます。

家族性アルツハイマー病の原因遺伝子は4つで、そのいずれかが変異をおこすと発症すると考えられています。

4つの遺伝子は常染色体優性遺伝といって、親がこのタイプの認知症に罹患した場合、その子は男女問わず50%の確立で罹患するといわれています。

アルツハイマー型認知症

アルツハイマーは老年期(主に65歳以上)に発症する認知症です。

脳内にβ(ベータ)アミロイドという異常なたんぱく質が溜まりだすことが原因で、このβアミロイドが脳全体に蓄積されると神経細胞が死滅していきます。

これが脳の働きを低下させ、脳の萎縮と共に症状が進行していきます。進行は比較的穏やかですが、根本的治療法は見つかっておらず、徐々に確実に悪化していきます。

(初期症状)

・記憶力の低下

・最近のことを忘れる

・判断力の低下

・学習能力の低下

・感情や人格の変化

(中期症状)

・徘徊

・時間、空間認識の低下(今が何時で自分が何処にいるかわからない)

・記憶障害が悪化する(昔の事を忘れる)

・着替えなどの作業がが困難になる

・幻覚、妄想

(後期症状)

・排便、排尿障害

・歩行障害

・人格の消失

 ◎アルツハイマー病の治療に光

アルツハイマー治療

今年のノーベル生理学賞に輝いたイギリスとノルウェーの研究者3人が、認知症の解明に新たな光を照しました。

研究者とは、英ロンドン大学のジョン・オキーフ教授と、ノルウェー科学技術大学のマイブリット・モーセル教授、エドバルド・モーセル教授の3人です。

今回明らかにされたのは、アルツハイマーやその他の認知症患者が、なぜ道に迷うのか?ということで、その細胞の退化について理解を深める事で、時間と共に進行する疾病の過程が解明される、と期待がもたれています。

これによっていつ、どの段階で病気が発生し、どうしたら分子や細胞レベルで治療できるかの最初の手がかりが得られるということです。

(レビー小体型認知症・DLB)

アルツハイマー型とは少し異なる認知症です。患者は国内に約50万人いるといわれ、レビー小体と呼ばれる異常なたんぱく質のかたまりが、脳の神経細胞の内部に出現することで起こる認知症です。

この型の症例として、はっきりとした幻視(虫が壁を這っている、ベッドの上に子供がいる、等)や抑うつ、失神、パーキンソン症状などがみられます。

パーキンソン症状とは主に、手足が震える、動きが遅くなる、筋肉が硬くなる、体のバランスが悪くなるなどの運動障害に加えて便秘や失禁などの自律神経の障害などがみられます。

気分や態度の変化が大きいのも特徴です。進行は比較的ゆっくりですが、経過が早い事もあります。

今までレビー小体型認知症タイプの認知症に効果のある薬剤はありませんでしたが、2014年9月19日、エーザイは、アルツハイマー型認知症の 治療 薬として使用されている「アリセプト」が、レビー小体型認知症にも効能・効果があることの承認を取得しました。

これによって、 「アリセプト」はレビー小体型認知症に対して効能・効果を有する世界で初めての薬剤となりました。

(前頭側頭型認知症・FTLD)

この型の認知症では記憶障害はあまり見られません。

自他に関する関心が低下し、身だしなみにも注意を払わず不潔になります。周りの人は、性格が極端に変わったことに驚きます。

時には暴力的な行為や通常であれば羞恥心を感じるような行動を平気で行うようになります。

脳の前頭部には、人間の本能的な衝動を抑え理性的な行動を取る、他人の気持ちを推し量るというような働きや、物事への興味や関心を維持する働きがありますが、神経変性による神経細胞の減少で脳が萎縮する事により、これらの働きが失われます。

◎脳血管性認知症

脳梗塞、脳出血など脳の血管に異常が起きた結果、脳に何らかの障害や後遺症が残り障害の部位によって麻痺や感覚 障害などが現れます。

ある時点を境にはっきりと症状が悪化する傾向があります。従来、日本で一番多いのは脳血管性認知症でしたが、最近ではアルツハイマー 型認知症が増加しています。

木陰で休む老人

◎認知症を予防する

認知症は自分自身を失ってしまう恐ろしい病です。

誰しもこのような病になりたくありません。

しかし、現在のところ病気の進行を遅らせる有効な治療法は見つかっていませんが、予防法はあります。

まず、食生活を野菜中心にしてください。

野菜だけを食べる、ということではありません。

バランスを変えてください。

理想は一食の食事の七割を野菜にして、更にその六割を根菜にすると良いでしょう。

言い換えると食事の七割をアルカリ性の食品にする、ということです。

夜更かしをしないで、毎日運動、激しい運動である必要はなく、なるべく同じ時間帯に、気持ちよく汗をかく程度歩くだけでも健康維持に有効です。

そして、一番のお奨めは誰かのお世話をすること。

ちょっとした事でいいのです。

毎日続けられるお世話。誰かの、何かのお世話をすることで人は孤独を感じなくなりますし、お互いに学びが増えます。

「認知症予防には奉仕活動が一番!」という専門家もいます。

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