真実の呼吸法

東欧の古いことわざに「呼吸が短い者は短い人生を歩む」というものがあります。

世界の多くの文化では、『生命は最初の呼吸で始まり、最後の呼吸で終わる』と考えられています。胎児や新生児はまだ植物状態の命であり、魂が宿っていないと考えられているのです。

人間が誕生する時、神は各々に一定の呼吸数を割り当て、その数が尽きたときにその人の人生も終わりを告げる、と信じられている文化もあるようです。

呼吸法

ノーベル生理学・医学賞を受賞し、ドイツのカイザー・ヴェルヘルム生物学研究所の局長をつとめたオットー・ワールブルグ博士は、酸素が不足すると、通常の健康な細胞が悪性のものに変わってしまう事を発見しました。

人間は酸素なしでは3分も生きられない

人間は2日間水を飲まなくても生きられるし、2週間近く食べなくても生命を維持していくことは不可能ではありませんが、酸素なしでは3分しかもちません。2分経てばほとんどの人が脳や大切な臓器に回復不可能なダメージを受けます。

世界的に有名なヨガインストラクターであるアメリカのドナ・ファーリはその著書『自分の息をつかまえる(河出書房新社』のなかで

呼吸の仕方次第で呼吸器、心臓、神経、胃腸、筋肉、また精神的なシステムは左右される。睡眠記憶力、エネルギーのレベル、集中力の質にもさまざまに影響する

と述べて注意を促しています。

人間の身体は生命を維持するために食べ物、飲み物、酸素の必要とします。

このうち、食べ物と飲み物・・・つまり、栄養と水分は身体に貯めておくことが出来ますが酸素を貯めておくことは出来ません。

呼吸は人体の主たる浄化作用

もっとも、食べ物の定義が形を問わず体内に取り入れることで生命と成長を維持するためのものだとするならば酸素も食べ物と呼んでいいかもしれません。

細胞には平常時で毎分7~8ℓ、軽いランニングをすれば34ℓの新鮮な酸素が必要です。実際に身体を動かしているのは酸素であり、”酸化”というプロセスを通して体内の様々な栄養を化学変化させることで脳を働かせ、筋肉を動かしたり細胞を修復したりしています。

そればかりか呼吸は人体の主たる浄化作用さえも担っています。身体の老廃物の70%は呼吸を通して排出されるのです。

人間の身体は一日に7000億近い不要な細胞を燃やしています。老廃物であるこれらの古い細胞には毒素が含まれるため、出来る限り速やかに排除されなければいけません。

免疫システムが正常に作用するために大切な働きをする酸素は、感染症を抑え、バクテリアやウィルス、寄生虫などを退治し、サルモネラ菌、コレラ菌、大腸菌による病気の治療にも使われます。

肺はおよそ8ℓもの空気を保持できる

きちんと呼吸が出来ていて、新鮮な酸素を十分取り込んでいれば、身体が新しい細胞を生成するスピードが、毒素を含んだ細胞を排出するスピードより遅くなるようなことはまずないでしょう。

呼吸は手軽であるばかりか、酸素はタダで手軽に手に入ると言うのに、誰もが必要な量の酸素を取り込んでいる訳ではありません。むしろ多くの人が酸欠状態かその一歩手前の状態にあります。平均的な肺はおよそ8ℓもの空気を保持できるのに、本来取り込める酸素量の1/5か1/4程度しか取り込めていない人がほとんどなのです。

これは細胞にとっては(結局私たち自身にとっても!)死活問題であり、本来の働きを期待するのは無理というものです。

身体の動きは鈍り、免疫系も十分に働かず、疲労から老廃物が溜まってしまい結果的にエネルギー不足に陥ってしまいます。

おそらく体重も増えていくでしょう。脂肪を燃やす酸素が足りないからです。つまりダイエットが必要な人々はきちんと酸素を吸っていないのです。

細胞にはエネルギーを生成するか、もしくは脂肪を作り出すのかという2つの選択肢があって、呼吸を変えることで脂肪の貯蔵庫だった細胞が焼却炉へと変わるのです。

そろそろあなたは自分の呼吸が間違っていないかと気になりだし、正しい呼吸法と言うものがあるのなら是非とも知りたい気持ちになってきた筈です。

身体にいい事

胸式呼吸か腹式呼吸か

私達は胸式呼吸か腹式呼吸か、どちらかで呼吸しています。胸式呼吸は腹式呼吸に比べて1分間により多くの回数の呼吸をすることが求められます。それが心臓に負担をかけ、血圧が上がる原因になり、神経系にも赤信号が点ります。

腹式呼吸を覚えて下さい。

複式呼吸

まず、仰向けになってリラックスしましょう。

肋骨のちょうど下辺り、お腹の上に本を一冊置いてみて下さい。

ゆっくりと鼻から息を吸い込み、お腹を風船のように膨らませます。

この時、息を吸うたびに本が上昇するのを感じて下さい。

次にゆっくりと鼻から息を吐いてお腹がへこむのを感じて下さい、先ほどの風船が萎んでいくイメージです。

お腹の空気が追い出され、本が下降するはずです。

これが腹式呼吸の基本です。吸うときより吐くときを少しだけ長くするように意識すると身体からより多くの老廃物が出て行きます。

腹式呼吸に慣れて深い呼吸がく苦も無く出来るようになったら、図形的呼吸法を試して見ましょう。精神的なストレスが軽減し、より完壁な呼吸に近づく事が出来るでしょう。

三角呼吸法

鼻から息を吸いながら4つ数える

息を止めて4つ数える

4つ数えながら鼻から息を吐く

この時、数えながら三角形の一点から一点へ移動することを想像しながら行うことで雑念を捨てることが出来ます。

万人にオススメできる呼吸法の1つです。
以前にも、

「ダスカロス・20世紀における最も偉大な霊的教師が教える正しい呼吸法」

という記事のなかで書きましたが、呼吸は命の基本であり源泉です。

呼吸

呼吸法のエクササイズは沢山ありますが、有害なものも少なくありません。呼吸法は私達の生理機能にも精神面にも大きな影響を与えるものなので、実践にも少なからず注意が必要です。西洋人と東洋人でそれぞれ適した呼吸法が違うように、万人に共通した方法は無い事をまず理解して下さい。

最終的には自らと向き合い、自分の身体と相談しながら行うプライベートな作業となるでしょう。

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