癌は家系の問題?いえいえ、栄養の問題です!チャイナ・プロジェクトが明らかにした癌と食べ物の関係

多くの人が「癌は家系の問題」もしくは「遺伝子の問題」だと思い込んでいます。「我が家の家系には癌で亡くなった人が多い」「母親が50歳で乳がんになったから自分にもその可能性がある」。

もちろん可能性はあります。しかし、こうした運命論的な考え方は健康に対する自らの責任を放棄し、選択肢を大幅に制限してしまうでしょう。

遺伝子が原因で発症する癌は、全体で見るとごくわずか(1~3%)である事が数々の著名な研究によって報告されています。

例えば、乳がんにおける「問題」遺伝子は、異常化した増殖因子の機能と関連していると説明されますが、今のところ、この機能不全の原因を解明した研究はありません。通常、遺伝子は「染色体数」と「染色体腕」に基づいて同定されますが、乳がん欠陥遺伝子と呼ばれる遺伝子は理論上の存在でしかありません。

塩基置換とアミノ酸置換によって同定されたがん遺伝子など、現実にはないのです。

チャイナプロジェクト

多くの癌患者の悪性腫瘍は環境によって引き起こされた変化が原因であり、欠陥遺伝子に起因するものではありません。遺伝子が疾病を発症させるのではなく、環境の変化によって遺伝子が発現するのです。

癌発症のリスク要因を考えるうえで、はるかに重要なのは環境や食習慣であり、とりわけ栄養に影響される癌の重大なリスクを明らかにしたのがコーネル大学(米)教授で、”栄養学のアインシュタイン”の異名を持つ、T・コリン・キャンベル博士が指揮して行われた「チャイナ・プロジェクト」です。

チャイナ・プロジェクトはコーネル大学の他にオックスフォード大学(英)や中国の癌研究所など数々の国の機関が加わって行われた大規模な疫学調査です。

様々な異なる食文化が混在する中国は、食事の違いによって疾患のリスクがどのように変化するのかを調査するのに最適な環境が整っていました。

調査の結果は『葬られた「第二のマクガバン報告」上・中・下(グスコー出版)各¥1800』として書籍化され、世界的ベストセラーになっています。

動物性食品に潜む危険因子

この本の内容は、主に西洋風の食生活に慣れ親しんだ人たちにとって分の悪い結果になっています。

一例を挙げると、動物性食品の多い食事を永く摂取している女性は思春期を迎えるのが早く、閉経期が遅れる傾向にあるため、女性ホルモン・レベルや血中コレステロール値が高くなりがちで、それが乳癌のリスクを高めてしまう事。

食肉、牛乳、魚には飼育や加工処理の段階で紛れ込む有毒化学物質の問題や、人のホルモンを攪乱させるダイオキシンやPCB類を含む環境科学物質の影響を考慮する必要があります。

これらの化学物質は代謝されず、体内にしつこく留まり癌細胞の成長を促進することが知られています。

更に、車の排ガス、石油タール製品、タバコの煙、産業廃棄物から検出されるPHA類(多環芳香族炭化水素類)の害も深刻です。

動物性食品をまったく食べないことが一番安全である

PHA類はダイオキシン類やPCB類と違い摂取後体内で代謝、排泄が可能ですが、その際、思わぬ中間物質を作り出します。

この物質が遺伝子(DNA)と反応し癌形成の強力な第一歩となります。

コリン・キャンベル教授の結論は「動物性食品をまったく食べないことが一番安全である」という事であり、現に彼はこれを契機にベジタリアン(菜食主義)へと転身したようです。

実際PHA類が遺伝子と結びつく「DNA付加体」に変化するかどうかは、日ごろ口にしている食物が大いに影響しているのです。
豊かな国では、人はその豊かな食習慣で自らを病気へと追いやっているように見えます。
誰しもがいきなりそのような食生活に切り替わることは不可能でしょうが、少なくとも肉、ほとんどの乳製品、砂糖などの酸性食品と、ほとんどの野菜、果物、海藻、きのこ類などのアルカリ食品との割合を2:8か、少なくとも3:7位に調整する必要があるでしょう。

“体内のアルカリと酸のバランス 8:2”を保つと、どんな病に対しても免疫力がUPする

ステーキ

”癌のための特別な食事”などというものはない

「あなたは驚くかもしれないが・・」と前置きしたうえで、キャンベル教授はこの様に述べています。

”癌のための特別な食事”とか特別メニューなどというものはない。同様に”心臓病のための特別食”などというものもないのだ。

癌予防に役立つものと同じ食事が心臓病の予防にも役立ち、同様に、肥満糖尿病白内障黄斑変性症アルツハイマー病知的機能障害多発性硬化症骨粗しょう症、その他の病気の予防にも良いことを、今や世界中の研究者によって集められた証拠が物語っている。

つまり、「栄養(食べ物)はすべての病気にとって同じ影響を及ぼしている!」ということです。

この影響は「体のどこに発生した癌か」とか「何が原因で発生した癌か」さえ関係ない、という事を示しています。

まさに『人は食べた物から作られている』ということです。

この様な真に有益な情報はあまり私たちに上手く伝わっていないように感じます。せいぜい朝刊の4面の小ネタ扱いです。

健康を管理するという事

これは、もちろんマスコミのせいですが、かと言って例えば国立がん研究センターやその他の健康関連機関でさえ、こうした知識や研究成果についてもっと積極的に議論したり周知させることに関心がないように思えます。

医師や製薬会社、研究者や栄養の専門家で組織されている団体も事情は同じです。

しかし、考えてみればこれは無理もありません。「日々、食べているもので自分自身の健康を十分管理できる!」という主張は”投薬と検査と手術”を柱とする現代医療への挑戦を意味するからです。

そして人は専門家や権威ある医療機関の流す情報を比較的手放しに受け入れる傾向にあります。

毎年増え続け、今や100万人にのぼる癌への罹患数や、37万人を超える癌患者の死亡数(全国がん罹患モニタリング集計のがん罹患数・2015年全国推計値)を減らす鍵がここにあるような気がします。

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