「ナン・スタディ」 認知症を克服したある修道女の物語Part 2

脳の記憶や認知機能に関わる海馬

前回、認知的予備力の大切さについてお話しました。脳内の神経細胞を活発に使うことで「知識の蓄え」が増し、脳が萎縮を起こしても深刻な認知障害に陥ることを防ぐことが出来る、という実例です。

認知症予防

でも・・・と、思われるかもしれません。「若いうちから認知的予備力を鍛えないと意味がないのでは?」「今更、もう間に合わない?」

そんなことはありません。

もちろん、早くから意識するに越したことはありませんが、脳の記憶や認知機能、空間学習能力に関わる器官である「海馬」の一部の神経細胞は大人になったあとでも増えることが確認されています。

高齢になってからでも大丈夫

たとえ高齢になってからでもこの海馬を刺激し、新しい神経細胞を増やすことができれば脳の認知的予備力を増やすことは可能です。

逆に若い頃はよく勉強して頭を使っていても、中年以降にやめてしまっては意味がありません。

脳は一生働かせ続けなくてはならないのです。

文章力を上げる

「ナン・スタディ」ではもうひとつ重要な報告がなされています。

20~30歳代の若い頃の文章能力で、高齢になった時に認知症を発症しやすいかどうか、ある程度予見できる

ということです。若いころの文章の上手さと、その後高齢になった後の認知能力などを比較してみると、文章能力が高い人ほど認知症になりにくい事が分かりました。

予防法その1 手紙を書く

文章能力というのは数をこなすほど高くなっていきます。文章を書くということはとても知的な作業ですから脳内の神経細胞が活性化され認知的予備力も当然上がります。

誰かに手紙やハガキを出すのは一番身近で効果的なボケ予防です。時候の挨拶を考え、文面を練って、時には辞書をひいたり誤字、脱字をチェックする事が良い頭の体操になります。

予防法その2 対戦型ゲーム

他にも囲碁や将棋、マージャンなどの対戦型ゲームもおすすめです。

ニューヨーク・ブロンクス地区で75歳以上の高齢者の余暇活動を調べた研究ではボードゲームを趣味にしている人たちにおける認知症の発症のしやすさが、そうしたゲームをほとんど行わない人たちとくらべて4/1程度である事が報告されています。

チェスやオセロトランプなども効果があります。

勝敗を競う要素があるため没頭しますし、競技上の高度な駆け引きもあり、なにより対戦相手との交流などを通して健全な社会性も保てますね。

つまり、いくつになっても始められる事はたくさんあるし、あきらめる必要はないですよ、という事です。

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