ダイオキシンが人体に与える影響と因果関係が証明しづらい問題

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ダイオキシンが治癒系に与える影響

毒(toxin)とは古代のギリシャ語で「弓」を意味します。

治癒系を阻害する要因には、食習慣や生活習慣、環境など様々ありますが、最も大きな影響のひとつは環境に潜むありとあらゆる有害物質から来る毒性にさらされる、という脅威です。

死神クレイ2

中でも人工物質で最悪の猛毒、ダイオキシン(Dioxin)について考えてみたいと思います。

ダイオキシンはベトナム戦争で撒かれた枯葉剤にも含まれていた猛毒で青酸カリの何千倍という毒をもっています。

WHO(世界保健機構)が「ダイオキシンは発癌物質である」

日本では1983年にはじめて焼却灰からダイオキシンが発見されますが、厚生労働省は「そのくらいの量であれば、人体にはあまり影響しない」と、どこかで聞いたようなセリフで片付けてしまいます。

それから十年以上ほとんど何もしてきませんでしたが、その後WHO(世界保健機構)が「ダイオキシンは発癌物質である」として、はっきり認める方向に動き出すと、それを察知した厚生労働省は「やっぱり、ダイオキシンはあぶない」と言い出しました。

遅ればせながら2000年に「ダイオキシン類対策特 別措置法」が施行され、その後数度の改正を経て現在に至ります。

ダイオキシンが治癒系・免疫系あたえる悪影響はもちろん、発癌性や生殖系に与える影響も計り知れません。

また、脂肪に解けやすいという性質から母乳を介して子供に移ってしまう、という問題も起きています。これは本当に悲劇的な話ですが、脂肪に解けたダイオキシンは高濃度に濃縮された形で子供に移行してしまうのです。

子供は体重も少ないのでさらに濃縮された形で影響を受けます。

母乳からダイオキシン

「母乳で育てた子のほうがアトピーが多い」という厚生労働省の調査結果があって、「アトピーとダイオキシンにはなんらかの因果関係があるんじゃないか」と主張する団体もあります。

「それでは、どうすればいいのか?」と、お母さんは思うでしょうが、一言では言えません。

そのお母さんにどれくらいダイオキシンが蓄積されているか、まず調べないといけませんし、どんなところに住んで、どんなものを食べてきたか、将来的に予測される影響と母乳の持つ良さとを秤にかけて判断する必要があるのです。

アメリカの環境活動家、シーア・コルボーンがD・ダマノスキ、J・P・アイヤーズらと共に著し、世界的ベストセラーになった本で、日本でも20年前に初版が出版された、邦題「奪われし未来」という本の中にも内分泌撹乱ホルモン(環境ホルモン)のことが詳しく書かれ、ダイオキシンが人体に与える影響、精子数の減少や前立腺癌、乳癌などとの因果関係があくまで可能性として疑われています。

脳の神経細胞間の情報伝達には神経伝達物質が働いていますが、これは内分泌系のホルモンと同じでケミカルな情報伝達です。ここを環境ホルモンは文字通り撹乱するわけです。

結局のところ、身体のある機能がおかしくなる、というのはケミカルな問題なのです。

環境ホルモン問題の根深さ

これから人類はますますこれら環境ホルモンの影響を身を持って実感していくことになるかも知れません。

しかし、化学物質は少しずつ、そして長期間にわたって内分泌系に影響を及ぼしますから、実際これの因果関係を証明するのは大変難しいのですが、はっきりしないからこそ最大限の注意が必要なのです。

「因果関係がはっきりしない」、という理由から積極的に対策をとらない行政や御用学者の説明にはいつもがっかりさせられます。

スウェーデンは塩ビ全廃という方針を打ち出しましたが(北欧の国々は言葉の本当の意味で先進国です)、仮に日本が今現在方向転換しても、何らかの結果が出てくるのは早くても20~30年後です。

尤も、最近日本人のダイオキシン摂取量は減少している、という一見喜ばしいデータもありますが、これは食における魚離れが主な原因です。

日本近海はちょっと手が付けられない程ダイオキシン濃度が高いことは知っておいて下さい。

水産庁の調査の対象となっている魚類、スズキ、アサリ、アナゴ、クロダイなど、ほとんど全ての魚がWHO(世界保健機関)、EPA(経済連携協定)いずれの指針で評価した場合でも平均値で食用に適さないことが分かっています。

日本の近海・沿岸魚貝のダイオキシン濃度に関するリスクアセスメント

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