富士フィルムの新薬アビガン エボラ出血熱に効果

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アメリカ初の感染者に生命の危機

アメリカ国内での初のエボラウィルス感染者となったリベリア人男性は現在、テキサス州ダラスにある病院の救急センターで隔離、治療が行われています。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、9月5日現在かなり重篤な症状であり「命の危機に瀕している」との発表がありました。

先に搬送されていたエボラ出血熱感染者の3人は、皆医療関係者で、現地で医療活動に従事する過程で感染しましたが、無事治療は成功しました。

今回のリベリア人男性の場合は、感染後に接触した親族4人も、住居であるアパートで隔離、経過観察が続いていましたが、当局の指示に従わず、外出するなどの行動があったため、現在は武装警官が周囲を封鎖するという事態になっています。

イメージ写真

写真はイメージです

シオラレオネでは1時間に5人のペースで感染拡大

アフリカに眼を向けても収束どころか事態はより一層深刻化しつつあり、シオラレオネでは1時間に5人という恐るべきペースでエボラ出血熱の患者が増加しています。子供支援の国際NGO「セーフ・ザ・チルドレン」によると、「この勢いが続けば10月の末には現在の倍のペースで感染が拡大する事になる」と警告しています。

そんな中、富士フィルムホールディングの子会社(富士化学工業)が抗インフルエンザウィルス薬として開発したファビピラビル(商品名:アビガン)が注目を集めています。

フランスのメディアが発表したところによりますと、リベリアでの医療活動中にエボラウィルスに感染したフランス人女性が隔離入院された医療機関でアビガン他3種類の未承認薬を服用後に容態が回復、その後退院したということです。

アビガンの新規性は、既存薬がウィルスを細胞内に閉じ込めて増殖を防ぐのに対し、感染した細胞内でウイルスの遺伝子複製を阻害して増殖を防ぐことにあります。

ファビピラビル(商品名:アビガン)は救世主となりえるか

実はこのアビガン、人にたいして行う臨床試験の前段階として実施される動物を使った安全性試験で胎児に奇形が生じる可能性が見つかったため、2014年3月に日本国内での製造販売承認は取得したものの、すぐに製造・販売を開始するのではなく、新型インフルエンザが流行し、尚且つ他の薬が効かないと国が判断した場合に、厚生労働大臣の要請を受けて製造を開始するという特殊な承認となっていました。

いわば「ケチがついた」薬ですが、エボラウィルスが増殖する際に必要とする酵素の働きを阻害する事が動物実験で確認された事に加えて、錠剤であるために大量生産が比較的容易であることも幸いしました。

8月12日には、WHOが有効性や安全性が完全に確認されていない未承認薬の使用を一部容認する方針を表明したこともあり、条件付きだった薬が一転、抗ウィルス効果で一躍期待を集める薬になったわけです。

なお、フランス政府によりますと治療に使われた数種類の薬の内、どれが効いたのか公表する予定はないということです。・・・・なぜ?

今後の進展が注目されます

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