痛風にならないための生活習慣「尿酸値7.0mg/dl以上」は高尿酸血症の疑い 

30代男性の痛風患者が急増

明治のはじめ、時の政府に招かれて27年の長きに渡り日本人に医学を教えたドイツ人医師、エルビン・フォン・ベルツは「日本人には痛風がいない」と記録しています。

漬物

痛風のことを昔は「ぜいたく病」といいました。

毎日、美味しいものを食べていると罹るという訳です。ところが、2004年の国民生活基礎調査では「痛風で通院中」と答えた人が87万4000人に上りました。

特に30代男性に急増しています。さらに、近いうちに痛風へと進んでいく可能性の高い「潜在患者」の数は現在の患者数の10倍、870万人に上ると考えられています。

尿酸値の異常ー”高尿酸血症”

キーワードは”尿酸値”です。痛風という病気は、ある日突然襲ってきますし、その痛さは本当にすさまじいものです。しかし、激痛発作が起こるまでは、ほとんど何の自覚症状もないことが多いようです。

体内に”尿酸”といわれる物質が増え続け、ある限界を突破すると痛風になります。その一歩手前、尿酸の量(尿酸値)が正常より高い状態を”高尿酸血症”と呼びます。

こうした病気や症状の原因となる”尿酸”とはそもそも何でしょうか?そして増えると何が問題になるのでしょうか?

簡単に言えば「不要になった古い細胞が分解されてできる残骸」、「エネルギーの燃えカス」といったところです。

プリン体に注意

人間の身体は60兆個の細胞でできており、それらは日々、古くなっては死に、新しいものに再生されています。尿酸とはそうした生命活動(代謝)の際に生まれる廃棄物です。

細胞の一つ一つにはDNAやRNAという遺伝子の中核をなす”核酸”という物質があります。そして、この核酸の半分を構成する重要な成分をプリン体といいます。

代謝と共に体内に放出されたプリン体(私たちが日々摂取する食品にもプリン体が含まれます)は、肝臓に集められ、そこで科学的に処理されたものが尿酸になるわけです。

煮物

関節痛の原因は

体内に尿酸が増えすぎると、お互いに結びついて結晶ができやすくなります。この結晶は、まるで針のように鋭くとがった形をしていて、とくに関節に集まりやすいのです。

結晶が大量に溜まると、関節の中にこぼれ落ちて炎症を引き起こします。これが、ザッとではありますが激しい痛みを生む痛風の原因です。

痛風の痛みが起こる場所は足の親指の付け根が最も多く全体の約70%を占めます。くるぶしやアキレス腱、その他の足指、ひざなどが痛むケースもありますし、少数ですが手の指やひじ等に痛みが起こることもあります。

痛風によって起こる関節部の炎症を医学的には「痛風関節炎」または「痛風発作」といいます。発作が起きると、患部は赤く腫れあがり、あまりの痛さに歩くことも靴をはくことも出来ない状態です。

発作が起きてから24時間ほどが最もつらく、その後、数日間は辛い状態が続きますが、不思議と痛みはそれ以上続かず、1週間くらいできれいに消えることが多いようです。

尿酸の正常値の7.0mg/dlを超えると

尿酸値の平均は、男性が3.5~7.0mg/dl、女性が2.4~5.8mg/dlとされており男性のほうが女性より圧倒的に高くなっています。

正常値の7.0mg/dlを超えると尿酸が血液中に溶解しきれなくなり、余った尿酸が関節の中で結晶化しやすくなります。健康診断を受けると高尿酸血症と診断されます。

7.0mg/dl以上の数値だと、すぐに薬物治療などの専門的な治療を受けるべきかというと、必ずしもそんな事はありませんが、生活習慣の改善は必要です。

生活習慣病を予防するために避けて通れないこと

あまり神経質になる必要はありませんが、どんな食品にプリン体が多いのか、知っておくと良いでしょう。プリン体を多く含む食品の代表は牛・豚・鶏のレバーなど、動物の内臓系です。いわし、さんまなどの青魚、まぐろ、エビ、イカなども高プリン体食品です。

食品 容量 プリン体含有量(mg)
鶏レバー 60g 89
かき 5~6個 80
さんま 一尾・100g 68
ズワイガニ 90g 61
鶏ささ身 80g 54
まぐろ赤身 80g 54
たらこ 一腹・80g 45
豚ひれ肉 80g 42
牛もも肉 80g 38

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