免疫細胞の主役・リンパ球ー記憶を持つ防衛システム

免疫には自然免疫系と獲得免疫系の2つの系統があります。

自然免疫系は体内に常に備わっていて、感染を繰り返しても記憶することはないので抵抗性は変わりません。

一方、獲得免疫系は記憶を持つ防衛システムです。感染を繰り返すと抵抗性が高まります。

Red_White_Blood_cells

wikipedia

自然免疫系の免疫細胞にはNK細胞、樹状細胞、マクロファージ、好中球、好酸球、好塩基球などがあり、獲得免疫系の細胞にはT細胞、B細胞などのリンパ球があります。

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 免疫細胞の主役は獲得免疫系のリンパ球

免疫細胞の主役は獲得免疫系のリンパ球です。

T細胞(がんや感染細胞を処理するキラーT細胞や免疫指令を出すヘルパーT細胞など)とB細胞(ヘルパーT細胞の指令を受けて抗体を作る)は毛細血管からしみ出て、身体中のリンパ節や脾臓、扁桃腺などの免疫器官へ大量に運ばれます。

身体中の正常な細胞の表面にはHLA(ヒト白血球抗原)分子という自分であることの目印を持っていますが、免疫細胞はHLA分子に結合した抗原成分を見て、自分なのか自分でないのかの判断をし、自分でない細胞を殺す仕事をしています。

私たちの体内では、毎日50億個以上のリンパ球が作られては壊れているといわれています。

主な免疫細胞を見ていきましょう。

 樹状細胞(Dendritic cell)

樹状細胞は、体内に異物(抗原)が入ってくると細胞内に取り込みます。

そしてその異物に関する情報を獲得免疫系の免疫細胞、特にT細胞へと伝える働きをしています。

マクロファージも樹状細胞と同じように抗原の情報をT細胞へ知らせる役目を持っていますが、樹状細胞に比べるとその働きは限定的だとも言えます。

T細胞(T cell)

T細胞は胸腺(thymus)で作られることから、T細胞と名づけられました。

骨髄でつくられた幹細胞が胸腺まで運ばれ、そこで教育され、成熟してT細胞に変化します。

がんやウィルスに感染した細胞を殺すキラーT細胞、免疫反応を起こすように指令するヘルパーT細胞、免疫系を制御する抑制T細胞、などの種類があります。

現場で様々な機能を発揮しながら免疫記憶を担う細胞でもあります。

B細胞(B cells)

B細胞は(bonemarrow)で成熟することから、この名前がつきました。

骨髄で完成したB細胞は肝臓を経由して脾臓やリンパ節などへ送られます。

体内に病原体が侵入すると樹状細胞が抗原情報をヘルパーT細胞に送り、その情報を受けたヘルパーT細胞からの指令によってB細胞で抗体が作られ、その抗体で病原体に対応します。

B細胞が作る抗体は、IgM、IgG、IgD、IgA、IgEの5種類。

B細胞は抗体によって直接病原体などの抗原に反応できるので、T細胞に比べて「自己」より遠い非自己抗原(花粉など)や細菌などに対応します。

NK細胞(Natural killer cell)

NK細胞は1975年に発見された自然免疫系の細胞です。

NKとは「ナチュラルキラー」の略で自己と非自己を見分ける受容体システムを使って非自己細胞を相手選ばず、すばやく処理します。

T細胞やB細胞とは性質が異なりNK細胞は体内に常設されている常備軍です。

体内を独自にパトロールして癌細胞やウィルス感染細胞などをみつけると高い殺傷能力を駆使して反応します。

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