ワクチンの接種の前に、一度立ち止まって考えてみる

ワクチンの功罪

季節性インフルエンザ、結核、ポリオ、肺炎球菌感染症など、日本で接種可能なワクチンは20種類以上あります。

ワクチンの功罪を一言で言い表すことは困難です。

ワクチン接種の回数が増えるに従い副作用が増え続けるのは事実ですが、生死に関わる伝染病や重い障害を残す恐れのある病気に対する予防でもあります。

問題を複雑にしているのは、今のワクチン行政のもと、製薬会社や一部の研究者、臨床医たちによって、現代の日本においてはめったに罹ることのない病気、放っておけば自然に治ってしまうような軽い病気にまで次々に新しいワクチンが作られている現状です。

ワクチン

vaccine

努力義務とは

国は公費でこれ等のワクチンを負担し、推奨しています。

法律上は「努力義務」ということになっていて”義務”という言葉にひるんでしまいますが、受けなければいけないという意味での義務ではありませんし、当然ながら強制されるものではありません。

その証拠にワクチン接種に際しては予診票にサインを求められます。

赤ちゃんや子供の場合ですと親がサインしますが、この意味は「本人、若しくは親がワクチン接種を希望し、健康状態も確認して副作用のリスクもすべて承知しましたよ」ということなのです。

これがなければ医師といえどもワクチンを打つことは出来ません。

つまり、ワクチンを選択することは医療行為における大切な自己決定権に属することなのです。

ワクチン同時接種の危険性

「インフルエンザワクチンは打たないで」の著者で、横浜市衛生研究所や国立公衆衛生院(現・国立医療保健医療科学院)の疫学部感染症室長などを歴任された医学博士・母里啓子氏は、日本の乳幼児予防接種の現状について、「かつてはBCGとDTP(ジフテリア・百日咳・破傷風)ワクチン程度だった幼児の予防接種が、現在では0歳の乳児に移行し1歳になるまでに10回も予防接種を打たれている」と話し、危惧されています。

特にヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンという2つのワクチンが導入されるに至ってからは接種回数も増え、予防接種のスケジュールも過密になっています。

安全性の検証も不十分なまま「お母さんが楽なように」という理由で、何本ものワクチンを同じ日に打つ同時接種も普通に行われるようになってしまいました。

一方で平成23年3月2日からの数日間に、ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンの同時接種を受けた後に死亡した乳児の死亡例が7件報告されています。

これらはニュースにもなりましたが、その後の厚生労働省の審議会によりこれらの死亡例は予防接種とは無関係とされ、わずか数週間後の4月1日には早くも予防接種が再開されています。

その後平成25年には定期接種となり、これら両ワクチンはすべての0歳児に推奨されるものになりました。

この間、平成23年からの3年間だけでも両ワクチンの接種後に死亡した子供は38名にのぼります。

クローバー

生ワクチンと不活化ワクチン

ワクチンは劇薬です。薬事法でそう規定されています。

普通に生活していても感染症に罹るリスクがあります。一方でワクチン接種にも「ある程度のリスクを覚悟する必要がある」ということです。

ワクチンは病原体自体、またはウィルスを培養するための生物を基に作られています。

たとえば、インフルエンザワクチンは鶏卵、現在の日本脳炎ワクチンはアフリカミドリザルの腎臓を使った培養細胞で増殖させます。ワクチンにはこうした生物由来の成分が含まれているため、身体にそれらが取り込まれた時、常に想定外のことが起きる可能性があることを知っておくべきです。

ワクチンは大きく分けると『生ワクチン』『不活化ワクチン』『トキソイド』の3種類に分類できます。

病原体を弱らせて作る生ワクチンの方がホルマリンなどで殺した病原体を使う不活化ワクチンより長く効きますが、1度打てば一生持つようなワクチンはありません。短いものだと数ヶ月しか効果がないものもあります。

インフルエンザワクチンは不活化ワクチンですから毎年打たなくてはならないわけです。

菌が放出する毒素をワクチンにしたのがトキソイド。もちろん無毒化されていますが、身体はちゃんと異物として認識して抗体をつくります。

医薬品

副作用のリスクを高めるアジュバント

効き目が短い不活化ワクチンの効果を高める目的で免疫増強剤が添加されることがあります。「アジュバント」と呼ばれるものです。

死んだ病原体を出来るだけ長く体内に留めて置くために、死んだ病原体にアルミニウムや油など水に溶けないアジュバントを加え、完全なる異物を作り、その上で体内に入れます。

すると身体は簡単には排除することが出来ず、異物はしこりとして残ります。そのうち免疫細胞が寄ってきて免疫抗体がつくられる、これがアジュバント入りワクチンのおおまかな仕組みですが、これらは時として異常な免疫反応をやアレルギーを引き起こす危険があります。

積み重なればアナフィラキシーショックのリスクも高まります。

副作用の強さから日本では一部のワクチン(3種混合ワクチンなど)を除きなるべく使われないようにきた経緯がありましたが、2009年の新型インフルエンザ騒ぎの時に海外から輸入されたインフルエンザワクチンに使用されていたことから、その後なし崩し的にアジュバント入りのワクチンが定期接種に使われています。

宮殿

代表的な感染症ワクチン

(インフルエンザ)

インフルエンザウィルスは変異が速く、どんどん形を変えていく上、のどや鼻の粘膜にとりつき30秒後には感染してしまいます。

ワクチンでは血中にしか抗体を作れないためウィルス感染を防ぐことはほぼ不可能です。

詳しくは・・・インフルエンザの予防接種を受けるべきか悩んでいる人へ
( 日 本 脳 炎 )

日本脳炎ワクチンは1954年に勧奨が始まりました。コダカアカイエカが媒介する日本脳炎ウィルスは人間だけではなく豚、馬など蚊が刺す生き物すべてが感染します。

感染してもほとんどの人が何の症状もなく回復し、日本脳炎ウィルスの抗体を獲得します。

九州地方のように日本脳炎ウィルスを持った蚊が多い地域では発症もせず、ほとんどの人が自然感染で日本脳炎の抗体を持っています。

本当に稀な場合にウィルスが増え続け血液中に流れ出して脳炎症状を起こしますが、どういう場合に発症するのかは分かっていません。

日本脳炎のウィルスを持った蚊は今もいますが、発症の届出はほとんどありません。

近年、発症しているのはほとんどが免疫力の低下した高齢者ですが、治療法も確立されていて亡くなることは稀です。

日本脳炎ワクチンは副作用も多く、もはや打つほうが危険なワクチンかも知れません。

( B C G )

BCGは副作用の多いワクチンです。接種したところが痛み出したり、ケロイド状の傷跡が残ることや菌が骨に感染して骨炎を起こすこともあります。

前述の母里医師によると「BCGはほんの限られた赤ちゃんにしか必要なく、しかも生後半年を過ぎたら打つ必要はまったくないもの。日本の定期接種としての役割は終えています」という事です。

では、限られた赤ちゃんとはどんな赤ちゃんでしょうか?

生まれて半年以内に、ごく近くに結核菌を排出している人がいて、結核をうつされる危険のある赤ちゃんの事です。

結核は菌を持っているだけではうつりません。開放性結核といって菌を咳や痰で排出する状態になると周囲への感染の可能性が出てきます。

アメリカではもうBCGを打っていませんが、日本における結核の罹患率はやや高いようです。かつては国民病といわれる程猛威をふるった感染症ですから、体内に菌を持っている高齢者が多いのです。

免疫力が落ちた時に暴れだすのでしょう。

若い人であれば医師の管理の下、服薬すれば死の病ではありません。

( ジ フ テ リ ア )

かつて、ジフテリアは子供にとって恐ろしい感染症でした。風邪に似た症状に始まり犬がほえるような咳が出ます。ジフテリア菌から出た毒素は細胞組織を壊死させ、神経や心臓に作用すると心不全を起こし、重篤になると死亡します。

しかし、現在ジフテリアを発症する人はいなくなりました。

少なくとも届出上、患者は出ていません(2001年に1人疑わしい患者が出ました)。

万一、発症したとしても抗生物質の投薬で治ってしまうでしょう。

何故かジフテリアワクチンは現在も定期接種に入っています。

( B 型 肝 炎 )

血液や体液を通して感染するB型肝炎ウィルスの感染経路は主に輸血や性行為によるものが考えられます。

免疫の無い3歳以下の乳幼児に感染した場合キャリアとなる可能性がありますが成人になって感染すれば、ほとんどの場合は無治療で治りウィルスは自然に排除されます。

キャリアになると慢性肝炎から肝硬変→肝臓癌という経過を辿る場合がありますが、それもキャリアのごく一部です。

このワクチンが必要な赤ちゃんは限られています。お母さんや近親者がB型肝炎ウィルスキャリアの場合のみです。

お母さんがキャリアの場合、出産時に赤ちゃんに感染させてしまうため、赤ちゃんに抗体の役割をする免疫グロブリン製剤を打って感染を防ぎ、その後B型肝炎ワクチン接種をして母子感染を防ぐのです。

この母子感染防止対策は高い効果を上げ、日本のB型肝炎ウィルスキャリアの数は激減しました。

成人のB型肝炎ウィルスの感染経路として考えられるものには、性行為や注射の回し打ちなどが多いようです。

B型肝炎ワクチンはすべての赤ちゃんに必要なワクチンではなく、特に心配な事情のある場合にだけ個別に受ければいいワクチンです。

一度、立ち止まって考えてみる

定期接種は地域の保健センターから郵送で知らせてきますし、先にも述べましたが法律上は”努力義務”ということになっています。

そうすると誰もが「ワクチンは打たなくてはならないもの」と思い込んでしまいますし、赤ちゃんの検診に行けばワクチン接種を受けていない親には保険師さんからの指導が入ります。

選択は個人の自由です。予備知識は欠かせませんが、自分や我が子にとって「これは不要!」と思う薬やワクチンは毅然と断る勇気も必要です。

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