理想的な腸内細菌のバランス 善玉菌を増やして悪玉菌を減らす

腸内細菌の絶妙なバランス

腸は特別な器官です。

人間の腸には何百種類もの腸内細菌が棲んでいます。その数およそ100兆個。重さにすると1.5kgにも及びます。

便宜上、善玉菌、悪玉菌、日和見菌などという言い方をしますが、すべてはバランスの上に成り立っているといえます。

もちろん、悪玉菌といわれる大腸菌やウェルシュ菌など、有害物質を作り出す菌ばかりが増えると腸炎や癌などのリスクが増えるのは間違いありません。

photo by B0008203 E.coli on the surface of intestinal cells | Flickr - Photo Sharing!

E.coli on the surface of intestinal cells

腸以外での存在は許されない

腸内細菌のほとんどは腸以外の器官では絶対に存在が許されません。腸内細菌といえども人体にとっては非常に危険な存在でもあり、もし他の器官に入り込めば生命に危険が及びます。

腸にたくさんの免疫細胞とリンパ節が用意されているのも主にそれが理由で、まさかの事態に備えて防衛線を固めているのです。

そこまでしても腸は腸内細菌を必要としています。

近年、これら腸内細菌が共生し、お互いに関わりあいながら統合して、まるで「脳」のように複雑な一種の生態系(腸内フローラ・腸内細菌叢)を形成していることがわかっています。

消化のプロセス

私達はまず最初に口の中で食べ物を噛み砕き、小さくしてから胃に送ります。胃は胃酸によって更に消化しやすい状態にして小腸、大腸に送り込みます。

この時、腸内細菌はその分解すべき食物の種類によって繁殖する種類が変わります。言い方を変えると腸内細菌は腸に送り込まれた食物を摂取することで繁殖するのです。

という事は、せっかく摂った食べ物の一部を奪われているわけですが、食物をさらに消化吸収しやすい様にするためにはこの腸内細菌の働きが欠かせません。

腸内細菌が食べてくれるおかげで食べ物は更に小さくなります。人間の消化のプロセスになくてはならないものなのです。

腸内細菌を増やすもの、減らすもの

理想的な腸内細菌のバランス、ひいては理想的な腸内環境にとって最大のリスクは抗生物質です。

抗生物質を服用すると血液を通して腸にまで抗生物質が入り込み、腸内細菌も死んでしまいます。

服用が長期になるほど細菌叢へのダメージは深刻なものになります。まず、免疫力が落ち込み、腸内腐敗は進み、生活習慣病、アレルギー、老化が進行します。

一度破壊された細菌叢を元に戻せるのは唯一腸内細菌自身であり、自ら繁殖してくれるのを待つほかありません。

宿主である人間に出来るのはせめて、悪玉菌を増やす動物性脂肪や動物性蛋白を避け、善玉菌を増やす乳酸菌、ビフィズス菌、オリゴ糖、食物繊維などを豊富に含むぬか漬け、納豆、海草、野菜などを食べて腸内細菌の邪魔をしないことくらいでしょうか。

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