沖縄とロマリンダ~二つの長寿地域に学ぶライフスタイル

肉食が老人に良いそうです。最近盛んにメディアで取り上げられています。

栄養不良に陥りやすい高齢者ほど動物性蛋白質を多く摂ることで貧血や骨折を防ぎ、老化を遅らせることが出来る、といいます。

骨付きカルビやサシ入りの和牛が好きな老人には朗報ですが、豆腐ハンバーグの方が好きな人には別に何の興味も無い話かも知れません。

人の耳は聞きたい話を聞くものです。

へぇ~、そうなんだ!

全米一の長寿地域・ロマリンダ

車の排気ガスや光化学スモッグに覆われたアメリカ第二の都市、広域ロサンゼルスの一角にロマリンダ(スペイン語で「美しい丘」の意)という地域があります。

ロマリンダはセブンスデー・アドベンティストと呼ばれる人たちが中心となって作られた街です。

アドベンティストとはキリスト教の一会派で”キリストの再臨を待ち望む者”を意味します。

彼らは真の意味でのベジタリアンであり、動物性食品を避け、穀物、野菜、豆類、ナッツ類、果物などの植物性食品を中心とした食生活を送り、旧約聖書に従い不浄な生き物(豚肉、反芻しない生き物、蹄の割れていない生き物、鱗とひれの無い魚介類)を口にしません。

「Adventist Health Study=(AHS)」

アドベンティストの生活習慣、食習慣と疾患との関係を長期間に渡りつぶさに調べ上げた研究に「Adventist Health Study=(AHS)」というものがあります。

国立衛生研究所が資金提供して1974年に始まったAHS-1から2002年のAHS-2まで延べ13万人のデータを有する息の長いコホート研究です。

ロマリンダ大学の研究者たちが数万人のベジタリアンに関する研究を分析した結果、肉食の制限と長寿の間には間違いなく関連がある事が分かりました。

肉類をまったく食べないベジタリアンは、非ベジタリアンに比べ、死亡率が12%も低かったのです。

沖縄で長生きの老人が多い訳

沖縄は世界的にも有名な長寿地域ですが、アドベンティストが多く暮らすロマリンダもまた全米で最も平均寿命が高いことで知られています。

二つの地域の共通点を詳細に調べればきっと興味深い事実がいくつも判明するのではないでしょうか。

伝統的なライフスタイルを守り、当然ながら癌や心臓疾患、糖尿病の罹患率は低く、認知症も少ないのです。

90歳を過ぎているのにどう見ても70代にしか見えない老人が大勢います。

日本人の人口全体に占める100歳以上の人の割合は100万人当たり7人ですが、沖縄ではこれが35人に跳ね上がります。

沖縄の年配の人は、食事を摂る前によくこう唱えます。「腹八分」。

満腹する前に食べるのをやめれば、身体の新陳代謝もゆっくりになり、心身を疲労させる強酸化性の物質もあまり出さずに済むというわけです。

沖縄の海

毎日の積み重ね

「ある日突然、朝起きたら癌になっていた」という事はありません。

同じく予防のほうも毎日の積み重ねがモノをいいます。農村部に多く見られるシンプルで加工していない食品は腸の中で”善玉菌”として働き、免疫賦活効果を発揮したり、食物繊維を発酵させたりとプラスのエコロジー効果を生みます。

このエコロジー効果を台無しにするストレス要因として肉や加工食品、白砂糖の摂取、ある種の投薬、外科手術などが考えられ、炎症性腸疾患や大腸癌などを引き起こします。

もし私たちが伝染病に罹った場合は炎症を起こすのは正しい治癒反応です。

しかしジャンクフードを食べ続けていて胃腸が慢性的な炎症を起こしているとすればそれは病の前触れです。器官や動脈に大きなダメージを与える化学物質が作られている筈だからです。

広げると表面積がテニスコート程にもなる消化器系が炎症をおこすととても厄介なことになるのです。

過度の炎症は心臓疾患の引き金になりかねず、骨にダメージを与え、アルツハイマー病を誘発する可能性もあるのです。

長寿地域の今後は

沖縄の人はヨモギやウコン(ターメリック)を日常的に摂っています。

もっとも、ここで言う”沖縄の人”とは特に伝統的な食生活を重んじる主に年配の沖縄人たちのことであり、現代の沖縄のハンバーガー消費量は他の都道府県よりむしろ多く、それに比例するように糖尿病や肥満に伴う病気が急増しています。

沖縄人にとって雑草にすぎないヨモギはマラリヤの特効薬であり、WHO(世界保健機関)では開発途上国でヨモギを増やすことは急務であると考えているようです。

ウコンの効能も目覚ましく、抗癌剤などとして化学療法に使われる最強の薬品「シスプラチン」を薄めたような効果があり、しかも副作用の心配がありません。

老夫婦

長寿地域のライフスタイル

つまり、長寿地域のライフスタイルをまとめるとこういうことになりそうです。

  • よく歩く、身体を動かす
  • 生きがいを持つ
  • 植物性食品をメインにした粗食を基本にする
  • 友人と談笑する
  • 日光を浴びる
  • 薬は最小限

必ずしもベジタリアンになる必要はありませんが、どちらの地域でもよく身体を動かし、日光を浴び、人生の目的意識を強く持っている老人が多いことは間違いないようです。

スポンサーリンク
レクタングル広告
レクタングル広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
レクタングル広告