「GES‐5」多剤耐性菌で院内感染の危惧 早急な対策を

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多剤耐性菌とは

医療機関で度々起きる院内感染、何度かこのブログでも扱ってきた耐性菌の問題です。

平成25年、大阪府高槻市の医療法人信愛会「新生病院」で起きた院内感染で患者21人が緑膿菌(自然環境に存在する菌。健常者はほとんど感染しない)に感染、そのうち死亡した11人の患者を詳しく調べた結果、菌から「GES-5」と呼ばれるタイプの「多剤耐性遺伝子」が見つかりました。

これまで国内では5種類の多剤耐性遺伝子が見つかっていますが、「GES-5」もやはり菌の中に入り込み、抗生物質に強い耐性を持った「多剤耐性菌」に作り変えてしまいます。

多剤耐性菌

最大限の警戒を

緑膿菌や黄色ブドウ球菌は、院内感染の主要な原因菌です。

緑膿菌にいたっては医療用精製水から検出された例もあり、病原性は弱いのですがもともと薬剤耐性の強い菌です。

これが「GES-5」によって更なる薬剤耐性を持つと、ほぼすべての抗生物質が効かなくなり、免疫力の低下した身体にとって大変な脅威になります。

「GES-5」はここ数年ヨーロッパや南米などでも院内感染のケースが多く報告されていて、各国の専門機関が警戒を呼びかけていました。

日本医療機関でも早急な対策が必要とされます。

院内感染対策

「日本感染症学界」でも定期的に感染症セミナーや感染症専門医制度などを作って対応しています。

現在、日本には300床規模以上の医療機関が約1500施設あります。

1施設に最低1人の感染症専門医を置くと1500人。

実際はその2~3倍くらいの専門医がいますが、通常業務と兼務のため、どうしても片手間になりがちで、その実効性は危ぶまれます。

これではとても、院内感染の危惧は払拭されません。

医療機関は二次的感染が起きやすい

そもそも病院という場所は治療の場であると共に様々なウィルスや細菌に感染した人たちが集まる場所であり、抗生剤や消毒液を多用するために薬剤耐性菌を多く生み出しやすい場所なのです。

なおかつ感染への抵抗力が著しく低下している人が多くいるわけで、これらの人たちは通常無毒である菌にさえ感染するリスクを常に抱えています。

ほとんどの院内感染は対策の不備からおこります。

本気で対策を考えるなら広範な専門知識とスキルを持った専任スタッフを常駐させ、強い権限を与えて感染症対策の先頭に立たせることです。

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