身体の声に耳を澄ます 病気のサインを見逃さないで

脳卒中(脳梗塞・脳出血)

脳梗塞

脳卒中には、脳の血管が詰まって起こる脳梗塞と血管が破れることで起こる脳出血や、くも膜下出血があります。

出血による圧迫や脳内や心臓で出来た血栓が詰まって生じる酸欠状態によって脳細胞が部分的に壊死し、その場所に対応して様々な障害が後遺症として残る事があります。

<早期発見のポイント>

  • 吐き気を伴う、経験した事がないような激しい頭痛
  • 顔の片側、どちらか片方の手足の脱力やしびれ
  • ろれつが回らない、言葉が出てこないなどの言語障害
  • 片方の目が見えなくなる、物が二重に見えたり、視野が欠ける
  • 身体のバランスがとれない、めまいがする

近年、脳出血は減少傾向にあるようですが、これには理由があります。

1960年代には高血圧の基準値は180mmHgでした。

それが、1978年に160mmHgになり、1999年に140mmHgになり、2009年に日本高血圧学会のガイドラインに依ると、65歳以上の人で140/90mmHg未満、65歳未満の人が130/85mmHgという具合に、どんどん切り下げられてきました。

結果、降圧剤が多用される事になります。

つまり、血管が破れるよりも詰まりやすくなる、というわけです。

このガイドラインに従うと日本人の高血圧患者(潜在的な高血圧患者を含めると)は3千万人以上になると推定されます。

そもそも、現代人は寒さやひもじさを感じる事が少なくなっていますし、肉体労働をする人も減っています。よって血圧も低めの人が多いのです。

基準値を下げていくのは血圧の薬を処方しやすくするため?と感じてしまいます。

心筋梗塞

心筋梗塞

虚血性心疾患の1つです。循環器疾患は非常に範囲の広い病気ですが、心臓と血管の病気は、ほとんどがライフスタイルの病気です。

心筋梗塞は心筋に対する酸素供給不足が原因であり、安静にして酸素吸入を行います。

絶対安静が原則ですが、救急治療が必要になることが多く、中でも急性心筋梗塞症では一刻を争います。

<早期発見のポイント>

  •  胸の中央に強い圧迫感や締め付けられる感覚がある
  • 冷や汗
  • 安静時や就寝中に急に息苦しくなる
  • 急に脈が速くなってそれが急に治ったり、喉元に突き上げるような不整脈がある

発症後は、頻脈性不整脈などの非常に危険な不整脈が起こりやすく、命に関わります。

また、虚血の時間が長引くほど、心筋細胞の壊死が進み、重大な後遺症が残るリスクも高まります。

発病を疑われるときは患者から目を離さず、直ちに救急車を呼んでください。

患者の意識がない場合には、躊躇せず心臓マッサージなどの救急処置を行う必要があります。

もしも、心停止してから3分~5分以上無処置で放置されると、社会復帰の可能性がほとんど絶たれてしまいます。

循環器疾患のかなりの部分が外科の対象になります。

内科治療との境界にあるのは、病変部までカテーテルを入れて治療するバルーン(風船)療法で、冠状動脈を拡げる(PTCA)や僧帽弁の狭いところを拡げる(PTMC)などがあります。

大腸癌

ステーキ

最近、日本では大腸癌による死亡者数が上昇しています。

大腸癌のリスクは肥満、飲酒、喫煙、加工肉(ハム、ソーセージ)などが考えられます。

早期の大腸癌の場合、症状はほとんどありません。

<早期発見のポイント>

  •  血便
  • 便秘と下痢を繰り返す
  • おなかにしこりがある
  • 便が細くなる

小腸から大腸に移行する部分に近い、上行結腸や横行結腸に出来る癌と、肛門に近いS状結腸、直腸に出来た癌では、やや症状も異なります。

身体の右側、つまり上行結腸に出来た癌は、肛門までの距離も長く、血便などが分かりにくく、発見が遅れます。

癌が大きくなると出血による貧血を起こしやすくなります。

一方、S状結腸と直腸など、身体の左側に出来る癌には血便や下血がよく見られます。

大腸に出来る癌の7割はこのタイプです。

腸管が狭くなるため、細い便が出たり、便秘と下痢を繰り返す、という特徴があります。

大腸癌はゆっくり進行することが多いため、肝臓や肺など他の臓器に転移が見られなければ、局所的な腸の切除(時に大部分)で根治できる可能性があります。

大腸癌は胃癌など他の消化器系の癌と比べて予後の良い癌だといえます。

肝機能障害

肝機能障害

主な原因は、B・C型肝炎ウィルスによるもの、アルコールによる肝障害、薬剤の服用による薬物性肝障害、自己免疫の異常で起こる自己免疫性肝障害などです。

飲酒、薬剤、炎症などで肝細胞が長期にわたって破壊され続けると、正常な肝細胞が減り、代わりに線維が増え続けます。

肝臓の病気は、その原因が何であれ、最終的には肝硬変から肝不全へとたどり着きます。

<早期発見のポイント>

  •  倦怠感(疲れやすく、食欲がない)
  • 黄疸が出る
  • 腹水が溜まる

肝臓には中性脂肪をエネルギー源として蓄える働きがあります。

小腸で吸収された脂肪はリンパ管から静脈→心臓→肝臓へと送られてきます。

正常な肝臓の脂質は約3/2がリン脂質、3/1が中性脂肪とコレステロール、遊離脂肪酸です。

肝細胞に中性脂肪が過剰なまでに溜まりすぎると、風船のように膨らんで肝細胞同士が圧迫しあうため、細胞間の血管が圧迫されて血流が悪くなり、肝細胞に十分な酸素や栄養素が送られません。

このような状態を「脂肪肝」と言い、肝臓の機能低下を招きます。

脂肪肝の原因は主に「肥満」「飲酒」です。

脂肪肝の状態が長く続くと、先に述べたように肝臓が線維化し、肝機能低下→脂肪肝炎→肝硬変→肝癌へと移行するリスクが高まります。

脳腫瘍

脳腫瘍

脳腫瘍とは、頭蓋内に出来たすべての新生物(できもの)の総称です。

脳腫瘍には頭蓋内で発生する原発性と他臓器転移してきた転移性があります。

よって、転移性のものは悪性腫瘍ということになります。

原発性のものには、良性、悪性どちらもありますが、発生頻度の高いものから、神経膠腫、髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫の4大腫瘍で、脳腫瘍の約8割を占めます。

髄膜という脳を保護する3層構造の膜(硬膜、クモ膜、軟膜)に出来る髄膜腫は基本的に良性で、成長もゆっくりです。

髄外の神経膠腫も基本的に良性ですが、髄内の神経膠腫は悪性の疑いがあります。

<早期発見のポイント>

  •  頭痛、嘔吐、視力障害記憶力障害などの自覚症状
  • 意識障害、眼球運動障害、感覚障害などの他覚症状

なんらかの症状が現れてきた時には、腫瘍はすでにある程度の大きさに成長しています。

その場合、周りの脳組織を圧迫しているため、脳浮腫を引き起こしやすく、頭痛、嘔吐、視力障害などの自覚症状として現れます。

脳腫瘍は出来た部位によって、局所神経症状(運動麻痺、しびれ、視野欠損、難聴、めまい、記憶力障害)などが起きますが、記憶力障害が進行すると認知症と間違われる事があります。

脳腫瘍の治療は手術による摘出が一般的ですが、髄膜腫に対しては薬による治療も出来ないため、小さくて無症状な腫瘍については経過観察が原則です。

子宮頸癌

子宮頸癌

近年、子宮頸癌の発症率が急増しています。

子宮頸癌の原因は、ほぼ100%ヒトパピローマウィルス(HPV)の感染によります。

HPVは皮膚や粘膜の接触によって感染しますが、多くは性交渉によって子宮の入り口である、子宮頸部に感染します。

子宮頸癌は自覚症状が出にくく、出てきた時にはある程度、癌が進行している事が多いようです。

ごく初期で発見できれば、子宮頸部の1部を切除する手術で対応可能であり、子宮を温存することができます。

<早期発見のポイント>

  • 不正出血(月経時以外の出血)
  • 帯下(おりもの)の増加
  • 性交時の出血

HPVはごくありふれたウィルスですから、ライフサイクルにおいて感染を完全に防ぐことは困難です。

HPVには確認されているだけで約200種類あり、その中で発がん性の高い15種類が子宮頸癌の原因とされています。

中でも、子宮頸癌の原因の約6割を占めるのが、HPV16型とHPV18型です。

現在、子宮頸癌予防のワクチンも、この2種類に対するワクチンで、他の型のHPVには効果はないようです。

当然ですが、ワクチンには癌に対する治療効果や、すでに感染したウィルスを排除する効果もありません。

特に最近の新型ワクチンには、有効成分の効果を持続させるために、アジュバンド(免疫増強剤)が添加されていて、不妊症を引き起こす可能性の他、人体への長期的な影響への疫学的調査も、今後の課題の1つです。

すべてのワクチンに死亡例を含む副作用が報告されていますが、HPVワクチンにも重い副作用、「HPVワクチン関連神経免疫異常症候群(HANS)」が報告されています。

そして、その発生率も他のワクチンより数倍から数十倍と、かなりの高確率である事が知られています。

仮に、これらの発癌性HPVウィルスに感染しても、ほとんどは免疫系の働きにより自然消滅し、実際に子宮頸癌にまで進行するのは0.1~0.2%といわれています。

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