ビタミンを凌ぐ生理活性成分(ファイトケミカル・phytochemical)

植物のコミュニケーション

おそらく彼は退屈していたのでしょう。

CIA(米・中央情報局)で活躍したプロの尋問官であり、嘘発見器(ポリグラフ)の権威でもあったクリーブ・バクスターは、部屋にあった”ドラセナ”という大きな葉を持った熱帯観葉植物に嘘発見器の電極をつなげてみるという愛すべき(人はよくこんな事をやらかすもの!)児戯への誘惑にかられます。

その結果は彼の予想を覆すものでした。

植物を脅す?

バクスターの予想では、タップリと水を与えたドラセナは根から葉へ水を吸い上げる筈。つまり検流計の記録紙の線は下から上へと一直線の上昇ラインを描くはずでした。

ところが、実際の線は驚くべき事に、ちょうど人が罪に関する質問をされ、嘘をついた時と同じようなギザギザの鋸状の下降線でした。

興味をそそられたバクスターが次に思いついたのは植物を脅す事でした。

「マッチを持ってきて燃やしてやろう」そう思った時、読み取り機のペンが激しく反応します。

植物のコミュニケーション

原始的感知力

植物が持つ『原始的感知力』の存在を確信したバクスターは以後、”植物とのコミュニケーション”のの研究に没頭することになります。

植物のコミュニケーションなどというと胡散臭いという印象を持つ人もいるでしょうが、昆虫の攻撃を受けた木が仲間の木に警告を送り、その警告を受け取った木が自衛策を講じる、というのは最近ではよく知られた現象です。

まだ発見されていないある種の化学物質が空気中を漂い警告シグナルの役割を果たすのか?

とすれば向かい風の時はどうなる?

それとも一種の電磁スペクトルのようなもの?

もっと高度で複雑な能力である可能性もあります。

このような研究はまだ始まったばかりであり、今後もっとワクワクする様な報告がなされるでしょう。

新鮮野菜

植物はベジタリアン(菜食主義者)でさえ充分に理解しているとは言えない程の可能性に溢れているようです。

(ファイトケミカル・phytochemical

植物間のコミュニケーションの原理は謎に包まれたままですが、彼らは強い紫外線の害や昆虫、毛虫からの攻撃、バクテリアや菌類などの病原体を撃退するためにファイトケミカル(ポリフェノール、フラボノイド、テルぺノイド、カロチノイドetc)という化学物質を生成し、このファイトケミカルという謎めいた物質が人体にかなり有益であることがわかってきました。

強い酸化作用で老化現象を遅らせたり、血圧を安定させたり、心臓病や癌の発症を予防する鍵を握っている可能性があります。

ニッコリ野菜

これらは野菜や果物があらゆる面で健康に良いという事実を裏付けているように見えます。

食物の栄養に関する世界ではビタミン、ミネラル、たんぱく質、炭水化物などがよく知られています。

これらの栄養素は正常な発育や機能の働きに不可欠であることから必須栄養素と呼ばれています。

スクラントン大学の科学者ジョー・ビンソン博士はファイトケミカルを

「関連する働きがより多岐にわたる点でビタミンをしのぐ、食物中の生理活性成分である」

と評しています。

もっと進化した栄養学がファイトケミカルを必須栄養素の一覧に加筆する日が来るかもしれません。

  • ポリフェノール(抗酸化作用・更年期障害改善)・・・ブルーベリー、大豆、黒豆
  • 有機硫黄化合物(抗酸化作用・解毒作用・がん予防)・・・ニンニク、ブロッコリースプラウト
  • テルぺノイド(抗酸化作用・抗アレルギー作用)・・・トマト、スイカ、ほうれんそう
  • 糖関連化合物(免疫力向上)・・・・・きのこ類、豆、ハーブ
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