ルルドの泉 奇跡的治癒はこうして起こった

パワースポットといわれる場所があります。

それは、大地から溢れ出すエネルギーであり、そこに身を置くだけで活力に溢れる場所であったり、病を癒す泉であったりしますが、要するに自然界が人間に何らかの恩恵を与えてくれる場所の総称です。

水面

その類の話は、割りと色々な地方にたくさんあります。

ドイツのシュマーレンベルグ地方の小さな町、ノルデナウにある廃坑から湧き出る奇跡の水「ノルデナウの水」

メキシコシティーから車で2時間、トラコテ村の奇跡の井戸から湧き出す「トラコテの水」

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ルルドの泉とは

そのなかで知名度、治癒の症例ともに群を抜いているのは、やはり「ルルドの泉」ではないでしょうか?

この手の話にあまり興味のない人でも、一度くらいはその名前を聞いたことがある人も多いと思います。

ルルドはフランス南西部、ピレネー県にある小さな町で、カトリックの聖地に数えられます。

マリア像

病が癒されていく過程は一人一人ほとんど同で、多くは鋭い痛みを感じた後、突然「治った!」という感じを持ちます。

2~3秒か、2~3分か、遅くとも2~3時間以内に傷は瘢痕となり、病理学的症状は消え、食欲は回復する、と表現しています。

第一級の科学者アレクシス・カレル

真摯な態度でこの不思議な現象を解明しようと努めた医師の一人に、のちのノーベル医学賞、生理学賞を受賞したアレクシス・カレル博士がいました。

彼は、こういう類の研究対象にのめり込む事が、医師にとって無益なばかりか、将来出世するためには危険であることも充分理解していましたが、科学へのあくなき探求心(最初はただの好奇心だったかもしれません)に突き動かされます。

彼の専門である生理学の法則では、化膿していた傷口が数時間で治癒したり、退行変質性の疾患が瞬く間に完治したりするなどは到底あり得ないことであり、信じ難いことでした。

しかし、詳細に研究していくなかで、末期の腹膜結核や寒性膿瘍、骨炎、癌等が、ほとんど即座に治った患者たちの存在を知るに至り、また自らも観察する事で最終的にはそれらを受け入れることになります。

奇跡と認定されるには

ある治癒が奇跡であると認定されるには厳しい制約があります。

まず、病が確実に存在し、診断が確定している事、治療の有無を問わず、予後が不良であったことを実証できる事、その疾患が重症であり不治である事、治癒が回復期を待たずして起こった事(つまり、ほぼ瞬時に起こる事)、その治癒が永続している事などです。

1947年からこのかた、申告されたものだけで6000件以上。そのうち第一水準で奇跡と認定されているものはわずか75例。

そのうち52例は第二水準でも認定され、第三水準で奇跡的治癒にかかわる、という決定が医師の間でなされると、それら説明不可能な症例が神の介入によるものかどうかの判断を教会が下します。

最終的に地域の教区が奇跡であると認定したのはたったの17例に過ぎません。

教会

生理学の法則では説明不可能

ここでは割愛しますが、聖母マリア伝説に彩られた「ルルドの泉」発見の秘話や、ルルドと共に語られることが多い聖女「ベルナデッタ・スビルー」の物語なども非常に興味深い話なので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

ルルドの泉についての文献は数多く、現在も多くの研究がなされていますが、少なくとも「アカデミズムの本流」を自負する科学者は一顧だにしないテーマかも知れません。

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