温熱療法~発熱は病気に対する最も強力な身体の防衛作用です

近年、温熱療法の研究が広く行われるようになってきました。

米・バスタイア大学で行われた調査研究によるとHIV感染患者が温熱治療用の風呂38.8℃(102°F)に40分間入る治療を週2回、3週間1セットで一年間続けたところ非常に有効な補助的治療となりえる事が確認されています。

発熱は病気に対する最も強力な防衛作用

調査研究の参加者にいくつもの治療法の中で、どの治療が最も効果が高かったかと質問すると、声を揃えて「温熱療法」と答え、「温熱療法の後、非常に体調が良くなった」と報告しています。

発熱は病気に対する最も強力な身体の防衛作用なのです。

身体にいい事

体温が37℃(98.6°F)を超えると身体を防衛する多くの有効な生理学的反応が引き起こされます。

多くのウィルスや細菌は熱に敏感ですし、癌細胞は特に熱に弱いため不活性化や死滅を促進するという意味合いからも身体を温める事はとても有効です。

温熱療法では感染症や炎症その他の健康障害に対して自然に発熱できない患者のために人工的に発熱させます。

高温すぎには注意

但し、必要以上に高い温度、例えば50℃(122°F)で温熱療法を施した病院の例では高温すぎて脳に障害が起こる可能性が指摘されています。

侵入する細菌の多くは身体の組織よりも熱に対する感受性が高い(つまり熱に弱い)ため加熱の害が人の組織に及ぶ前に死滅します。

そのため、先程のバスタイア大学が提唱した38.8℃(102°F)が最善と考えられています。

もちろん、すべての細菌を死滅させる訳ではありませんが、温熱効果で抗体やインターフェロン(ウィルスに侵入された細胞が生成するウィルスの増殖を防ぐ物質)の生成を増やして、免疫システムがより簡単に細菌を抑制できるレベルにまで数を減少することが出来ます。

身体が充分温まると感染症に対して第一線で働く白血球のレベルが大幅に上昇するため、風邪やインフルエンザの自己治療法としても有効であるばかりか、熱が脂肪細胞に蓄えられた毒素を放出させ体内からの排泄を促すため、解毒治療としても効果的です。

自分で出来る温熱療法

体温は外から熱を加える事で即座に上昇するため、熱い風呂に入る事は自宅で出来る温熱療法です。

入浴

湯に身体を浸す、サウナやスチームバスに座る事などで簡単に体温を上げ、免疫システムを刺激する事が出来ます。

風呂から上がったら温かい飲み物を飲み、乾いた毛布に包まり湯たんぽや温熱パックなどで腹部を温めるのも効果的。無理しない程度で大いに発汗してみましょう。

温熱療法のリスク

慎重に行えば効果的な治療法となる温熱療法ですが、熱の影響に敏感な人は自分自身の体調の変化を注意深く見守る必要があります。

温熱療法の悪影響(リスクとして帯状疱疹を含むヘルペスの発生、肝臓毒性、神経系の損傷などが報告されています。)は通常、体温が41℃(106°F)を超えたときにしか現れませんが、貧血、心臓疾患、糖尿病、結核、発作性疾患などを患っている人は必ず医師に相談して下さい。

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