老化をコントロールする~ディーパック・チョプラ博士の見解

『老化をコントロールする』という話です。

楽しい老後

多くの人がそう信じ込んでいるように、加齢⇒老化⇒衰えという直線的で不可逆的な悲観論を否定し、楽しく歳を重ねていけば(病気などに邪魔をされなければ)いつまでも健康を保っていけると主張する医師がいます。

元アメリカ大統領のビル・クリントンやマイケル・ジャクソン、デミー・ムーア、タナ・キャランなど世界中のセレブに支持されたディーパック・チョプラ博士です。

レディー・ガガは彼の事を「私に最も影響を与えた人」と評し絶賛しています。

伝統的なインド医療の思想に立ち返る

インド・ニューデリーで生まれたディーパック・チョプラ博士はアメリカの内分泌科専門の医学博士であり、ホリスティック医学と人間の潜在能力の分野における世界的権威の一人でもあります。ハーバード大学医学大学院主催の内科最新情報を学ぶ年中行事で10年以上講師を務める他、心身の健康、スピリチュアル、量子力学、平和に関する著書は55冊を超え、世界35カ国語で翻訳され、そのほとんどがベストセラーになっています。

彼が説くところは従来の医学とは少し違いますし、宗教でもありません。

西洋医学に物足りなさを感じたチョプラ博士は伝統的なインド医療の思想に立ち返り、それを最先端の理論物理学で補強しました。

意思の力

高齢者にとってもっとも怖い病気のひとつにパーキンソン病があります。パーキンソン病は若い人に少なく65歳以上に多い神経変性疾患です。

筋肉の動きを上手くコントロール出来なくなり、歩行などが困難になって、ついには全く動けなくなります。

ドーパミンという脳内物質が何らかの原因で分秘されなくなることで起こります。

ここに、かなり症状が進行して歩けなくなった患者がいるとしましょう。この患者は歩こうとしても一歩か二歩進むのがやっとです。ところが床に線を引いて「この線を越えなさい」と言うと、何と線を踏み越える事が出来ました。

ドーパミンの分秘は完全に自律神経系のコントロール下にあり、その分秘は決定的に低下しているはずなのに”歩こう”という意思を持つだけで脳が反応を起こすのです。

それは「物質」としての限界を超えた世界であり「エネルギーと物質」の壁がなくなる世界の話です。

物体の確実性に疑問をもってみる

仏教徒でなければ、或いは量子論を深く学んだ経験がなければ、私たちは物体の確実性に疑いを持ちません。目で見て手で触れることが出来るものを「現実」として認識している訳です。

従来の仮説を覆し、時間と空間そのものが五感の産物だと気づいたのが「相対性理論」で知られるアインシュタイン博士です。そこでの存在の基本単位は固体の粒子ではなく、絶えず振動するエネルギーです。

「私たちの身体は何億年にわたって蓄積された情報によって動かされている流動的な有機体である」とチョプラ博士は語ります。宇宙という名の巨大なコンピュータに接続された端末装置である、と。

身体は固体などではなく、本質的にはエネルギーと情報によって構成され、その源が宇宙に満ちている無限のエネルギーと情報なのです。

同じように心と身体も同じ一つの創造的な源から生まれたものであり、身体の生化学的プロセスは心の産物です。意思や思考、感情によって細胞の働きを支える化学反応を引き起こします。細胞の老化は常に新しくあろうとする意志の欠如と無関係ではないのです。

老化をコントロールする

細胞を構成する原子は何十億年も前から宇宙を循環していた

新生児の動脈壁は絹のようになめらかで、コレステロールなどが付着する筈もなく、当然ながら心臓疾患とも無縁です。50兆個の細胞は綺麗な水のように透明で有害物質に汚染などされていないので、自然な生理作用を妨げるものは何も見当たりません。

しかし、実際のところ新生児の細胞はちっとも新しくありません。その細胞を構成するのは何十億年も前から宇宙を循環している原子です。

今、こうしている間にも私たちは水素と酸素、窒素、炭素の原子を吐き出しています。それらはほんの一瞬前まで胃や腎臓、心臓、肺、脳の細胞に含まれていたものです。

細胞は絶えず新しいものと交換され、皮膚の細胞は1か月ですっかり新しくなり、胃の内膜は5日、腎臓の細胞は6週間、骨格の細胞は3か月ごとにすっかり入れ替わります。

1年も経てば私たちの身体を構成する原子は98%新しくなっているのです。

1個の細胞に1秒間におよそ6兆もの生化学反応が起きていると云います。この変容の流れが遮られれば細胞の生理状態が乱れます。それを「老化」と呼ぶのです。

パンが固くなるのはただそこに放置されているからです。空気にさらされた表面にはカビが繁殖し酸化などの破壊的ともいえる化学反応が進行します。人間の体内でも絶えず酸化反応が起きていますし、細菌やカビが繁殖しようとしています。

私たちの身体は30歳以降、ゆっくりと坂を下るように衰えていきます。平均的に見て1年間に1%の割合で老化が進み、これまで3:1だった筋肉と脂肪の比率が1:1になり肌も張りを失っていき視力・聴力も衰えていくのです。

老化を食い止める鍵

老化研究の専門化が「年齢的変化」と呼ぶこのような変化は、今この瞬間に身体の中で起きている多くの変化のうち1%に過ぎず、違う言い方をするならばエネルギーと知の99%は老化のロセスに全く侵されていないということです。

この1%の老化を食い止める鍵は内なる叡智を作動させるスイッチを見つけることだと博士はいいます。

アインシュタインが教えてくれたように、すべての物質は一種の幻想であり、人間の身体も例外ではありません。それを操作しようとするのは影を掴もうとするようなものです。

オーストラリアの著名な神経生理学者ジョン・エクルズ卿が言うように「自然界には色も音もそういったものは何もない。手触りも模様も美も匂いも…ない」のかも知れません。私たちが常々「現実」と呼んでいる客観的事実は不確かなものなのです。

人間の神経系は、自分の周囲で振動しているエネルギーの10億分の1程度しか認知していません。コウモリやイルカのように超音波をキャッチすることも出来ず、蛇のように赤外線に反応することもありません。

観察者は私たち自身

実のところ私たちが外界として認識しているものは観察者である私たち自身に解釈される以前は形のない未処理のデータにすぎません。これを物理学では観察者効果と呼びます。観察される対象は観察者の観測するという行為に影響を受けることが実証されました。

光が波であり粒子でもあるという二重性を持つことはよく知られています。どう見えるかは観測方法によって変わるのです。

私たちが当たり前に受け入れている「現実」にも同じことが言えます。物理的世界には絶対的なものなど何も無いのですから、現実世界の事物が確かで、はっきりした性質を持っているように見えても、これらの性質はあなたの知覚と切り離したら全く意味を成さなくなります。

つまり、チョプラ博士の問いかけはこうです。

知覚の仕方を意識的に変えることで自分の世界、自分の身体をも変えられるのでは?

自分の身に起きることを意識出来るのは人間だけです。意識の持ち方で老化のプロセスは大きく変わります。私たちは意識を通して体内に生起するすべての反応に影響を及ぼせるのです。

それにはまず、個人の意識変革が欠かせません。あなたがその可能性を意識する事から始まります。

少女とシャボン玉

インドの導師ースワミ・ラマ

「バカバカしい!そんな事起こりっこないよ」と決め付けるとしたら、確かにその時点であなたにそれは起こりません。

アメリカ・カンザス州にあるメニンガー・クリニックで行われたある有名な実験があります。

既に故人になっていますがインドの導師であったスワミ・ラマは瞑想などのバイオフィードバック研究に理解があり、様々な実験に協力しています。

その中で彼は意思の力を使って脈拍を70から300に上げて見せたり、逆に20まで落として脈拍が出ないようにして見せるという離れ業をやってのけます。脈拍数が300というのは正常な数値を大きく上回っており、通常なら心臓に障害が起きたり、その他の致命的なトラブルをいつ起こしてもおかしくない状態です。

他にも脳波の測定では、δ波(デルタ波:1-3Hz)からβ波(ベータ波:14-Hz)までの様々な脳波を意のままに作り出すことが出来たという超人です。

彼が操ったのはインド哲学で言うところのプラーナ(生命の力)であり、プラーナを意思の力で増やしたり減らしたり自在に操ることで身体を秩序だった状態に保つために利用しました。

ヨガの行者は意識の力だけでプラーナを動かします。そして意識とプラーナは深い次元では同じものなのです。

日々のエクササイズ

チョプラ博士が勧める簡単なエクササイズを幾つかご紹介します。

物質という仮面の向こうを見るためのエクササイズです。まず、自分を周囲の世界から孤立した存在とみなす硬直した考えから解放してください。

このエクササイズにはビジュアリゼーション(可視化)の能力が欠かせません。

物質という仮面の向こうを見る

◎手を広げてじっと見てみます。一つ一つの線やしわを目で辿り、皮膚の感触や硬い骨を包んでいる柔らかな筋肉の感触を確かめます。次に目を閉じて自分の手を思い浮かべその手を顕微鏡で覗いたところを想像します。この夢の顕微鏡で最初に見えるのは結合組織で緩やかにつながった個々の細胞ですが、更に倍率を上げていくと水素、炭素、酸素などの原子が見えてくるはずです。

あなたが今見ているのは物質とエネルギーの境界です。更に深く量子の空間に入っていくと光は消え去り、暗い空洞が口をあけます。はるか遠くには星の瞬きのようなかすかな光が見えますが、やがてそれさえ闇に閉ざされます。

あなたが辿り着いたのは物質とエネルギーばかりか、時間と空間さえ存在しない場所です。

しかし、あなたやあなたの手が消えたわけではなく、四次元の境界を超えるとき時間や空間という概念が意味をなさなくなったに過ぎません。細胞、原子、量子の層を通り抜けた所、純粋な情報、思考、創造的可能性だけの場に来てはじめて、すべての層は共通の源へと収斂していくのです。

意識の変容

場を呼吸する

◎椅子にくつろいで座り目を閉じます。無限に遠い一点から空気を引き込むようなつもりで鼻からゆっくり息を吸います。このとき宇宙の果てから澄み切った空気が流れ、身体に満たされるイメージで。

次に力を抜いて空気中のすべての原子を、その源である無限の彼方へ送り返すようなつもりでゆっくりと息を吐きます。自分の身体から宇宙の果てまで糸が伸びているとイメージしてもいいでしょう。

この呼吸法の狙いは宇宙の彼方からくる空気を呼吸する感じを掴むことです。それは実際に起っていることであり、量子の場と結びついている記憶を呼び戻すことは、体内に眠る再生の記憶を呼び戻すことでもあります。

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