増え続ける糖尿病患者と糖尿病予備軍

増え続ける糖尿病患者と糖尿病予備軍

糖尿病の増加傾向に歯止めがかかりません。

これは日本だけではなく世界的な傾向で、国際糖尿病連合(IDF)の発表によると2015年現在で糖尿病有病者数は4億1,500万人、中でも中国(1億960万人)やインド(6,920万人)などの増加が著しく、第3位の米国(2,930万人)を大きく引き離しています。

日本(720万人)も9位と去年よりひとつ順位をあげました。いえ、「順位を下げた」と言うべきかも知れません。

このままいくと高い確率で糖尿病になるであろう糖尿病予備軍や糖尿病が直接の原因で死亡する患者数(1万3,783人)も増加傾向。

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危険信号

生活習慣が引き金となって発症する2型糖尿病

実際には、糖尿病(高血糖)や高血圧が悪影響をもたらし、心疾患や脳血管疾患が進展するケースも無視できません。

これからの更なる高齢化とともに糖尿病の患者数が上昇していくことも明らかです。

中でも圧倒的に多いのが生活習慣が引き金となって発症する2型糖尿病です。

このタイプは遺伝との関わりもありますが、脂っこいものを好んで食べたり、短時間にがつがつ食べたり、お菓子や果物などの間食が多い、などの好ましからぬ生活習慣によって血糖値が上昇し、インスリンの分泌低下を招きます。

ここに運動不足による身体活動量低下が加わると内臓脂肪型肥満の原因となり、症状を加速させることになります。

血糖コントロールを誤ると…

「血糖値が高め」を軽く考えることは命取りになります。

血糖コントロールを誤ると、糖尿病の3大合併症である「網膜症」「神経障害」「腎症」を引き起こし、最悪の場合、失明、壊疽、腎不全という結末が待っています。

まだ、自覚症状が出ていない今、ここで引き返しましょう。

従来の糖尿病の診断は血糖値の測定が主であったため、日を空けて数回行われるのが一般的でしたが、2012年4月からヘモグロビンA1c(HbA1c)値が使われるようになりました。

ヘモグロビンA1cとは血管の中でブドウ糖とヘモグロビンが結合したものです。

ヘモグロビンA1cとは

ヘモグロビンA1c(エイワンシー)とは、血管の中でブドウ糖とヘモグロビンが結合したものです。

ヘモグロビンとは赤血球に含まれているたんぱく質の一種ですが、酸素と結合して全身の細胞に送り届ける役割を果たしています。

このヘモグロビンは血中のブドウ糖と結合する性質を持っているため血液中に余分なブドウ糖があれば、次々に結合していくため、ヘモグロビンの一部である”A1c”を計測することで1~2か月前の血糖の状態を知ることが出来るという訳です。

糖尿病検査で重要なのはヘモグロビンA1c(HbA1c)の数値

ここまででヘモグロビンA1cが大切な数値であること、そしてその大まかな働きは分かって頂けたと思います。

後はこの数値を適正値に近づける工夫をするだけです。

ヘモグロビンA1cが低下すると合併症のリスクも下がります。

特に重大な合併症を起こした場合の5年生存率は50%しかないことを覚えておいてください。

糖尿病内服治療薬の長期服用は危険

長期服用は危険

最近では糖尿病内服治療薬の中で最も新しいタイプの薬「DPP-4阻害薬」や「α-グルコシダーゼ阻害薬」 など単独使用での低血糖の危険が 少ない薬も出てきました。

しかし、長期に服用するのであれば 腎障害、肝障害のリスクは避けられませんし、DPP-4阻害薬に関しては膵外作用という、その他の組織へのリスクもあります。

食事、運動など生活全般への意識を変えることで対応できればそれに越したことはありません。

自分で簡単に取り組むことが出来て、しかも効果的な方法を紹介していきます。

ミネラルを多く含む食品を摂る

ヒポクラテスの格言に「汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ」というのがあります。

「医食同源」「食養」という言葉もあります。

食習慣を正せば大概の不調は改善できるのかもしれません。

漢方医学では糖尿病を「腎虚」という腎臓の疾患だと考えます。腎臓とよく似た形をしている小豆を食べると”気”が養われ腎臓疾患にいいと言います。

かぼちゃは身体の水はけを良くして腎臓の不調を改善してくれます。どちらにも亜鉛が多く含まれていますが、糖尿病患者は亜鉛欠乏の傾向があります。

亜鉛が不足するとインスリンの分泌遅延により血糖値が上昇しますし、亜鉛自体にインスリンに似た作用があります。

もちろん、亜鉛以外の代謝を活発にしてくれるミネラルであるマグネシウム(きな粉・煮干)、マンガン(全粒大麦、小麦、ソバ)などもしっかりとる様にしましょう。

糖尿病は糖代謝異常の病気なのです。

野菜から食べる

健康野菜

これは耳にしたことがある人も多いと思います。ご飯などの糖質を先に食べると血糖値が急上昇します。

逆に、食物繊維が豊富な野菜を先に食べると血糖値の上昇も穏やかになりインスリンの量も少なくてすむのですい臓にも負担がかかりません。

野菜の後に糖質であるご飯やパン、パスタを食べるようにすれば食べすぎを抑えることにも繋がります。

やはり最後は運動

やはり、運動は不可欠です。

かといってあまり激しい運動はかえって血糖値が上がってしまいます。

ウォーキング、ストレッチ、自転車など軽めの運動で充分。無理なく30分程度、しかし毎日続けることが大切です。

半年後、きっと良い変化を実感できるでしょう。

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