いくら真面目に健診を受けても、罹患率や死亡率は低下しないという事実!

無駄な医療行為

無駄な医療行為の例は比較的身近に沢山見ることが出来ます。

『誰も受けたくない無駄な医療行為』を減らす試み ”Choosing Wisely(賢い選択)”キャンペーン
とりわけ検査にたいする過度な信頼や誤解から生じる弊害(健康被害を含め)は大きく、この認識の違いが患者と医療従事者との間の不和を生む結果になったり、医療不信に繋がってしまう事もあります。

一般的に健康診断は罹患率や死亡率を抑制するのに効果的であると医師も信じ、患者もそれを受け入れてきました。

リスク因子が抑制されるという共通認識の下、世界各国でヘルスケアの基本として行われてきたのです。

健診

一般検診で罹患率や死亡率は低下しない

ところが、デンマーク・ノルディックコクランセンターの研究チームによる18万人の患者を対象にした臨床研究で、一般検診は新たな病気の発見数を増加させたが、全体的に見て罹患率や死亡率は低下しないという報告がなされました。(2012/Krogsboll LT)。

実際問題、病院で医師から何らかの医療行為や検査やを受けるように勧められるとき、その検査を受けるとどんなメリットがあるのか、逆にデメリットとして考えられるのはどのような事か、検査の結果次第で今後どのような選択肢があるのか、までを考慮した説明を受けたという患者がどれほどいるでしょうか。

タカを括る

医療の専門家である医師が、その専門性を駆使して提案する医療行為を患者が拒否しようとする時、ある程度の知識と覚悟が必要です。

健康診断がすべて無意味だという話ではありません。

そうではなく、他人に丸投げする前に自分の身体と向き合ってみましょうという話であり、そのためのいわば”タカの括り方”という話です。

当然ながらリスクが伴う行為であることを理解して下さい。しかし、リスクと共に相応のメリットがあるのも事実。危険な医療被曝や無駄な時間、出費、不愉快な思いなどはぐっと少なくなるでしょう。

【そのめまいが脳梗塞を原因とするめまいである可能性を探る】

一口にめまいと言っても原因は多岐にわたります。耳(末梢性前庭障害)を原因とするものや精神的疾患からくるもの、心臓などが原因のもの、脳梗塞など脳を原因とするものなどです。

この内、命にかかわるのは脳(脳梗塞)を原因とするめまいですが、CTやMRIで検査する前にいくつかポイントがあります。

Point 1

まず、年齢。脳梗塞は脳の血管が詰まることで発症します。年齢が上がるほど見過ごせないめまいである可能性が上がりますが、脳梗塞の発症年齢は90%以上が50歳以上であり、基本的に若い人の血管は丈夫です。めまいを感じる人で脳を原因とするものは2%程でしょう。

Point 2
神経の麻痺があるかどうかも重要なポイントです。もし、脳梗塞であればめまい以外の感覚障害や運動障害を伴います。

Point 3
目が回るようなめまいを「回転性めまい」といいます。目の前が右から左に流れたり、縦に流れたり、時計の針が高速で動くように目の前が回転するめまいのことですが、これらは三半規管の障害が原因となっていることがほとんどで、心臓や脳が原因になっている可能性は低いでしょう。

Point 4
このほか、目の前が暗くなって意識が遠のくようなめまいを「立ちくらみ」と言ったりしますが、これは脳に行く血液が足りていないいわば”酸欠”状態ですが、頭部CTやMRIが役立つかは疑問です。

【その痛みが心筋梗塞を原因とする痛みである可能性を探る】

心筋梗塞は心筋に血液が供給されず栄養不足になるために引き起こされます。”絞られるような”、”押しつぶされるような”強い痛みを感じます。

Point 1

胸を押してみて下さい。押すと痛むのは筋肉や骨の痛みです。心筋梗塞は胸の奥の痛みなのです。

Point 2

深呼吸すると痛むのも心筋梗塞とは関係がないようです。先に述べましたが、心筋梗塞は心臓自体に栄養が不足することで起こる痛みであり、呼吸との関連性は低いでしょう。

Point 3
逆に左腕が痛い、右肩が痛いというのは心筋梗塞の症状としてよく報告されています。心臓から出た痛みは背骨の1-4胸椎を通って脳に伝達されますが、左腕や右肩の神経も同じ1-4胸椎を通るため、胸痛に合わせてこれらの痛みも生じるようであれば心筋梗塞の可能性があります。もし、両腕が痛むようなら可能性は70%と思ってください。
心筋梗塞の痛みは30分以上続くことが多いようです。

【その頭痛がくも膜下出血を原因とする痛みである可能性を探る】

Point 1

救急外来で病院に来る患者さんの約1~数%の人がくも膜下出血です。中でも40代以下のくも膜下出血は極めて低く、50代後半になると発症数が増えます。

Point 2
よく言われるのが「突然の痛みだったか?」、「今までで一番痛かったか?」ということです。全身に張り巡らされた血管(動脈)の隅々まで血液を送り出すため、もともと血管には強い圧がかかっています。そのため一度破れてしまうと一気にさけてしまうのです。

【その腹痛の原因を探る】

その腹痛が突然やってきたもので、一瞬でピークに達するような痛みであれば、それは血管が破れるときの痛みかも知れません。

Point 1

強い痛みがずっと続く、お腹を押さえても痛みが変わらない、という特徴があります。

Point 2
腸の痛みは波打つような痛みです。腸自体が捻じれたり、細菌などに感染することが原因ですが、腸管に穴が開く病気もあります。穴から便(つまり細菌)がお腹の中にばら撒かれ、放っておくと細菌が増殖して死に至るため早急な手当てを必要とします。

Point 3
虫垂炎(盲腸)でも時々穴が開きますが、これは虫垂炎でどんどん膿がたまり圧がかかるためです。一度穴が開くと膿が排出されて虫垂にかかる圧が減るため一時的に痛みが良くなりますが、最初の痛みより広範囲で痛みが生じます。穴から膿がばら撒かれるためです。

Point 4
尿路結石には2つの痛み方があります。尿管に詰まった石を排出しようとする痛みと尿路結石で詰まった尿管や膀胱から尿が体外に出ていくことが出来ず、結果として腎臓の膜に圧がかかることで生み出される痛みです。背中を叩くと激痛が走るのが特徴です。

先にご紹介した『誰も受けたくない無駄な医療行為』を減らす試み ”Choosing Wisely(賢い選択)”キャンペーンという記事は是非ご一読をオススメします。

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