抗生物質に依存しない生き方を実現するために

20世紀初頭、医学界において抗生物質の発見は「大いなる希望」になるはずでした。

現に人類最大の脅威であった細菌による感染症を激減させ、それまでの平均寿命を大幅に伸ばしたのは事実です。

ペニシリンが感染症の治療に使えるようになったおかげで、それ以前は命取りであった髄膜炎、敗血症、肺炎などの感染症が抑制可能となり多くの生命が救われてきました。

抗生物質

フレミングの危惧

一方で、1928年にペニシリンの抗菌作用を初めて明らかにしたフレミングは、当初から既に耐性菌の出現を予測していました。

そして、その危惧はフレミングの予想の何十倍もの規模で現実のものになってしまいます。

WHOが警告 多剤耐性菌の恐怖

生命を救うために抗生物質を投与することは短期的には理にかなった医療行為です。しかし医療の現場ではあまりにも野放図に、控えめに言っても冒険的に抗生剤を使用してきました。

国家や地方の保険当局も抗生物質の使用と健康障害の因果関係を明らかにする書類上の証拠を検証する責任を怠っています。

咽喉痛などの症状に、ごく当たり前のように抗生物質の処方箋を書く、患者の求めに応じて簡単に処方する、こういった不適切な抗生物質の使用が多剤耐性菌蔓延の一因となっていることは明らかです。

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抗生物質が効かなくなる時

米・イリノイ大学医学部のマーク・ラッペ教授は予言書ともいえるその著書『When Antibiotics Fail(抗生物質が効かなくなる時)』の中で23,000種類以上のペニシリン、7,000種類以上のセファロスポリン、1,500種類のリファマイシン、3,000種類のテトラサイクリン、750種類のリンコマイシン、300種類のスプレプトマイシン、そして1,000種類のアミノグリコシドが開発されてきたことを指摘しています。

治療手段として最も強力と思われてきた抗生物質が、今や危険な病原菌の多くに効かなくなってきた事、若しくは体内環境に対して深刻な副作用を及ぼすほど大量に投与しなければ効かなくなっています。

ワクチン

ラッペ教授の指摘

この負のサイクルから抜け出すために、身体の免疫力を高め、なるべく抗生物質を使用しなくてすむ体質づくりに取り組むべきではないでしょうか。

ラッペ教授の指摘はこうです。

●衛生状態の低下によって病気になったのであれば「治療法」は衛生状態の改善にある。

●原因が栄養不足にあるなら「治療法」は栄養状態の改善にある。

●原因が貧困と社会問題にあるなら、政治的・社会的対策が必要である。すでに病気に罹った人々に、これまで以上に大量の抗生物質(若しくはその他の薬剤)を投与する必要はない。そんなことをすれば、症状を覆い隠すだけで、原因を無視し、現在多くの人が予測しているように、感染症の爆発的な流行を招いてしまう。

●正確かつ適切に抗生物質を使用したとしても、健康に有害となる可能性がある。大半の抗生物質は生命を維持する良性の細菌を含む体内の生態系に重大な変化を長期的に及ぼす。

●私たちは各自がそう望みさえすれば、病気を引き起こすような習慣ではなく、健康を改善する習慣を日々の生活に取り入れることができるのだ。

免疫機能低下の徴候とは

●身体が健康であれば、7~8時間の睡眠を取ることによって疲労は改善され、新たな活動への準備が整えられますが、生活の活動量や睡眠時間に関係なく疲労感を感じる場合、免疫機能が低下しているかもしれません。

●流感にいち早く罹る、または周囲に風邪をひいた人がいると必ずと言っていいほど感染してしまう。また、なかなか治らない。

●切り傷や擦り傷などちょっとした怪我が数週間経っても治りにくい。

●悪性腫瘍は身体の免疫機能が低下することで発症のリスクが高まります。

免疫機能を高めるための対策

(栄養)

おそらく、免疫機能の修復を考える上で一番重要な要素は食事です。「人は食べたものから作られる」からです。

万人に共通の栄養療法はありませんが、食習慣において誰もが”実行すべき”ルールと”すべきでない”ルールは存在します。

食品のアルカリ性:酸性のバランスが8:2を意識すること、多価不飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、油分を減らすこと、免疫機能を低下させることが分かっている白砂糖や精白小麦粉などをなるべく控えることなどです。

体内のアルカリと酸のバランス 8:2を保つと、どんな病に対しても免疫力がUPする
(腸内フローラ)

腸は「第二の脳」といわれるほど多くの神経細胞免疫機能を持っています。

身体で最大の免疫器官でもあります。

現代人の食生活の特徴はたんぱく質、とくに加工食品にふくまれる粗悪なたんぱく質の過剰摂取の懸念があります。

これら過剰に取り込まれたたんぱく質は消化されないまま「異種たんぱく質」として大腸に送られ、悪玉菌のえさになります。

悪玉菌が異種たんぱく質を分解すると毒性を持ったガスが作られ大腸の粘膜を傷つけてしまい、その結果免疫系その他のバランスが崩れてしまうのです。

免疫機能が低下すると、さらに腸の機能も弱まるという悪循環です。

善玉菌を上手く利用して腸の働きを助けましょう。

理想的な腸内細菌のバランス 善玉菌を増やして悪玉菌を減らす
(毒素の排出)

断食やその他の毒素排出法を定期的に行い、体内にたまった毒素を解毒することは免疫機能の改善に効果的です。

体内を徹底的に浄化する毒素排出法
(身体を温める)

体温が1℃上がると免疫力が5倍UPします。

冷えは万病の元  身体を芯から温める
癌細胞は熱に弱い
(ライフスタイルの改善)

口で言うほど簡単ではありませんが、まずストレスを溜めないように軽い運動から始めて、少しずつ意識改革に取り組んでみて下さい。

精神面に重点を置いたアプローチは素早く免疫機能に働きかけ、良好な結果をもたらしてくれます。

QQL(クオリティー・オブ・ライフ)を高める3つの習慣

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