脳卒中予備軍 「白質病変」があると車の運転、特に右折が苦手に

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日本の高齢者の割合が4人に1人に

2014年、総務省が発表した推計人口によりますと、日本の総人口1億2700万人に対して65歳以上の高齢者が占める割合がはじめて4人に1人となりました。

日本は、確実に世界の高齢化社会をリードし続けています。

そして高齢化社会ゆえの問題も様々な形で顕在化しています。最近、よく耳にする高齢者の自動車事故もそのひとつ。

これは高齢者に限ったことではありませんが、刻々と変化する交通状況を早期に把握し、ハンドル、アクセル、ブレーキの3つの操作を状況に合わせて適切に操作することが出来なければ、自動車の運転は大きな危険が伴うものになります。

白質病変で交通事故のリスク

白質病変とは

脳は個人差が大きな器官のひとつで、同年齢の健常者2人脳組織を比較してみても大きく違うため単純に比べられず、年齢による画一的な線引きは不可能ですが、運転に対する向き不向きを考慮しても、高齢化と共にこれらの機能が低下、判断が遅れがちになるのは間違いありません。

脳組織は神経細胞が集中している「灰白質」と神経線維が集中している「白質」とに二分されます。

加齢や動脈硬化、糖尿病、高脂血症、喫煙などが原因となって白質、つまり大脳髄質の細胞間に隙間が出来ることを「白質病変」といいます。

脳梗塞ではありませんが、脳卒中予備軍といったところでしょうか。

白質病変で右折が苦手

高知工科大学の客員教授で高知検診クリニック 脳ドックセンター長の朴啓彰 教授と東京大学大学院情報学環の中野公彦准教授らのチームの発表によりますと、白質病変があると車の運転で右折のような複雑な動作が苦手になる傾向があることが分かりました。

60歳代の「白質病変がない」グループと「白質病変が軽度」のグループで試験場を走ってもらい、警察の試験教官が技能を採点。

暗算をしながらの運転を比較した場合、通常走行では有意な差はありませんでしたが、右折などの複雑な安全確認作業が必要な技能では「白質病変がある」タイプのグループの「ふらつき」の大きさが目立ちました。

白質病変は認知機能の低下が確認される前でも見られ、早い人では30歳代後半から出現します。

80歳くらいになるとほとんどの人に現れます。

初期症状は、「めまい」や「ふらつき」、軽度の「頭痛」として表れます。

このような注意力が散漫になった時の運転能力を観測することで、特に高齢者の運転教育、運転支援法を考える時の基礎データとして活用できると期待されています。

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